概要
LIVE A LIVEの隠しシナリオ「中世編」に登場。
CV:杉田智和(リメイク版)(他の八編のサブキャラも担当している)
ルクレチア王国の大臣で恐らく年配の男性。
武術大会の審判を担当したり、ルクレチアの過去の歴史に詳しかったり(リメイク版では王に代わってオルステッドに地図を渡すシーンも)と大臣らしい部分がある一方、相手を一個人ではなく肩書きで判断している節があり、ウラヌスを小汚いじじいと発言しその後に本人だと気づいて焦ったり、オルステッドをあくまで勇者として扱っている。
そして、後の展開でオルステッドを散々疑っていたシーンでは、彼の大臣としての器量の限界を露呈する。オルステッドを魔王であると思い込んでいた彼は、眼前に現れたオルステッドに「私は違うと思っていました!」と掌を返して命乞いをするが、その時に「ルクレチアをお治めください」という衝撃の発言をする。
仮に目の前にいる人物が真に悪意を持つ者であれば大変なことである。したがって、オルステッドの素性がどうであろうと、大臣によるこの一連の発言は国を売り渡すことに他ならない。
人間を色眼鏡で観察し、いざという時に限ってこのような行動に走るような彼を大臣として重用していたルクレチア王国は、仮に魔王オディオという脅威に見舞われなかったとしても、展望は明るいとは言い難いものがある。
それを抜きにしても、ルクレチア王国は平民もほとんどの者が勇者を都合のいい存在としてしか扱っておらず、のちにオルステッドが言う「救うに値しない存在」を地で行っており、大臣もそのような人物の一人に過ぎないという側面もまた認められる。
たまたま大臣として就任していたのが彼だったから槍玉に挙げられがちだが、他のルクレチア国民の誰かが同じように大臣のポストに就いた所で、オルステッドを勇者としてしか認識しないような人物である限りは、追い詰められた時の本性など彼と大差ないだろう。
アリシアやストレイボウばかり注目しがちだが、オルステッドが魔王となった要因としてはこれらの人間たちの態度も無視できるものではない。
魔王オディオ出現後は他の人間ともども殺され、『心のダンジョン』で「あいつこそ真の魔王だ!」と発言しているが、この点は他の多くのルクレチアの国民と大差ない。
なお、アリシアやストレイボウには庇護的意見もあるが、彼にはほとんど無く、ファンメイド作品では表向きでは王に忠実だが本当は彼を妬んでいて彼から王の座を奪おうと密かに企んでると原作以上の悪役にされる事も。オルステッドが城に戻ってきた時、玉座に大臣が座っている事からも想像されやすい。
ある意味、彼は(悪い意味で)人間らしいキャラとも言えるかもしれない。
関連タグ
杉田智和(上記にも書かれているが、他の八編にも脇役を演じているので)