解説
シャン・チーを主人公とするシリーズ「マスターズ・オブ・カンフー」に登場するヴィラン。
1975年に初登場して以降この名を名乗った人物は3人いるが、剣を付けた義手の大男、という武器と大まかな特徴は受け継いでいる。
最も活躍しているのは3代目。
初代 ウィリアム・ヤング
義手は両腕につけている。
カールトン・ベルクロというマフィアに雇われたボディーガード兼殺し屋で、当時MI6に協力していたシャン・チーを襲撃するも返り討ちにあい、それを咎めた主人に射殺された。
2代目 ウィリアム・スコット
義手は右腕のみ。
ベルクロに新たに雇われ裏切り者の始末を命じられるが、MI6に捕まり、情報を喋ってしまう。
それを元にアジトを割り出したシャン・チーとの戦いの最中に、手元が狂った主人に撃たれ、そのまま死亡。
3代目 ダグラス・スコット
義手は左腕のみ、後に両腕に装着。
2代目の兄で、実はベルクロに同時に雇われており、前述の捕まったほうが彼である。
その後はベルクロの元を離れ、主に傭兵として活動。
ホークアイ率いるウエストコースト・アベンジャーズに返り討ちにあったり、あのウルヴァリンと戦って一度は勝利したり、殺されて復活したり、パトリック・マリガン / トキシンのヒーローとしての成長に関わったりと、割と登場回数の多いキャラとして、一部読者からは支持されていた。
しかし最近、同じ傭兵のデッドプールに殺されてしまった。
シャン・チーの実写化が発表され、登場が期待され始めた矢先のことであり、アメコミの常ではあるが生き返る展開を望むファンも多いらしい。
MCU版
演:フロリアン・ムンテアヌ、日本語吹替:間宮康弘
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』に、シャン・チーの父シュー・ウェンウーが率いるテン・リングスのメンバーとして登場。
コミックの2代目:ウィリアム・スコットと同じ右腕が義手の大男だが、本名は不明。剣の切れ味は凄く、バスの連結部でさえ一刀両断できる優れもの。
シャン・チー達と何度も戦い、車を持って行かれたこともある。
ター・ローでの壮大な家族喧嘩の際にソウルイーターズが乱入した時は、彼らの恐ろしさにビビってシャン・チー達と同盟を組んだ。
シャーリンがゴッドファザーに就任後もテン・リングスに仕えている。
演者のフロリアンは"Big Nasty"のリングネームで活躍するボクサーでもあり、主人公・アドニス役のマイケル・B・ジョーダン(キルモンガー)を始めMCUと演者が数名共通する『クリード』シリーズにも出演している。