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シャン・チー/テン・リングスの伝説

しゃんちーてんりんぐすのでんせつ

2021年公開のスーパーヒーロー映画。マーベルコミックのキャラクター「シャン・チー」を主人公とする。
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概要編集

2021年9月3日全世界同時公開。

原語タイトル『Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings』


MARVELのヒーロー「シャン・チー」を主役とする初の実写映画であり、MCU全体では第25作。

MCUヒーローの単独作としては直前作『ブラック・ウィドウ』に続くが、単独第1作かつオリジンが描かれる作品としては『キャプテン・マーベル』以来2年ぶり、全くの新規ヒーローに限定すれば『アントマン』以来6年ぶりとなる。


また主演のシム・リウも合わせ、アジア人が主人公となる初のMCU映画でもある。

アジアン・ファンタジーの要素もあり、東洋系の架空の生物が多数登場。

例えばグレート・プロテクターはメスの東洋)がモチーフで、その他、麒麟九尾の狐(狐狸精)、カイチ鳳凰等、原作コミックでも言及されてきた種類が中心。

フィクションではおおむね悪玉として描かれる渾沌は、善玉として登場する。


ストーリー編集

アメリカ・サンフランシスコでホテルマンとして働く青年シャン・チーは、犯罪組織「テン・リングス」を率いるシュー・ウェンウーの息子であり、最強の武術を学び、組織の後継者となることが目されていたが、そこから逃げ出した過去を持っていた。

高校時代からの友人ケイティとともに平穏な日々を過ごすシャン・チーであったが、彼のもとにテン・リングスの魔の手が迫っていた――


キャラクター編集


  • イン・ナン
  • ジャン・リー
  • ジョン・ジョン



  • グレート・プロテクター
  • ドウェラー・イン・ダークネス
  • ソウルイーターズ



評価編集

  • アメリカ合衆国の映画評論サイト「ロッテントマト」ではトマトメーターが92~94%という超高評価を記録し、海外でのプレミアでは、ブラックパンサー』等に並ぶ盛り上がりを見せ、MCU史上でも最高クラスだという高評価もされた
    • 観客評価ではMCUとしてもコミック原作作品としても最高レベルの評価である。
    • 『ブラックパンサー』はトマトメーター96%とMCU1位であり、公開時点で全世界史上No.9、全米史上No.3という超ヒット作品である。
  • コロナ禍下で最高の米国興収を上げている(参照参照)。
  • コロナ禍だがレイバー・デー公開作品としてはアメリカで歴代最高の興行を記録した。
  • 3D上映された際の3D評価は、3D映画歴代最高レベルになっている。
  • 『ブラックパンサー』以来の、4週連続全米1位となった。
  • 本作のヒットによって、他の映画作品も延期などが取りやめになった等、映画界全体に良い影響を与えている。

余談編集

過去のMCUとの関連編集

実はアベンジャーズ』にシャン・チーとマンダリンが登場する予定だったが、都合でお蔵入りしている。(参照


テン・リングスはこれまでに、『アイアンマン』でトニー・スタークを誘拐しジェリコを作らせようとし、オバディア・ステインと裏取引を行いマーク1の残骸を与え、『アイアンマン2』やドラマ『エージェント・オブ・シールド』、『アイアンマン3』やその前日譚『プレリュード』でも暗躍し、さらに『All Hail The King』『アントマン』でも関与が示唆されていた。

  • このうち『アイアンマン3』のテン・リングスは偽物。詳しくは個別記事やトレヴァー・スラッタリーを参照。
  • ジェリコはアン・リー版『ハルク』でハルクに対して使われたミサイルと一緒。

MCU第2作『インクレディブル・ハルク』(2008年)のメインヴィラン「アボミネーション」が13年ぶりにスクリーンに登場するが、当時と若干姿が異なっている。


アイアン・フィストに力を与えたショウラオなど、MCUの世界に竜やドラゴンはこれまでも登場していたりする。


コミックとの関連編集

ドウェラー・イン・ダークネス、ソウルイーターズに関しては、原作の彼らよりも、原作のドウェラー・イン・ダークネスの仲間であるカラックとその手下のカラッキ(フェアー・イーターズ)との類似性が強い。

ドウェラー・イン・ダークネスは、原作では(後にシャン・チーや妹の一人エスメと関わりを持つ)フェニックス・フォースによって計画を邪魔され、これがきっかけで現在の宇宙が誕生した。


終盤の主舞台となる仙人の村ター・ローは、原作では『マイティ・ソー』に登場するアズガルドと同様、神の領域とされている(参照


コミックでは、シャン・チーは何度も竜やドラゴンと関係してきた。

本作のヴィランが使用するアイテム「テン・リングス」は、コミックにおいては爬虫類・龍型異星人種族マクルアンの技術とされていて、マクルアンの一体であるフィン・ファン・フームアイアンマンのヴィラン・マンダリンに利用されたこともある。


小ネタ編集

前述したグレート・プロテクターの、顎の形状は『ホビットの冒険』のスマウグを参考にしていると思われるが、その実写映画版での声とモーションキャプチャはMCUでドクター・ストレンジを演じるベネディクト・カンバーバッチが務めている。


シャン・チー&シャーリン兄妹の叔母であるイン・ナンを演じたミシェル・ヨーは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』でヨンドゥ・ウドンタの葬儀に来たラヴェジャーズの1人を演じており、MCUで異なる複数の役を演じた最初の俳優となる。

ただし『リミックス』のほうはあくまでカメオ出演なので、それを除くと『キャプテン・マーベル』のミン・エルヴァと『エターナルズ』のセルシを演じたジェンマ・チャンが1人目となる。


その他編集

海外実写アクション作品では(危険なシーン以外は)俳優自らが演じているため撮影前の入念な稽古期間を設けており、シム・リウの抜擢は高い基礎的身体能力が求められた結果である。


関連動画編集

【MovieNEX発売CM】


【シム・リウの稽古風景】(英語字幕有り)


関連タグ編集

MCU シャン・チー


アイアン・フィスト:MCUスピンオフドラマという形で実写化もした、アジアで修行し竜に力を与えられた拳法使いという共通点を持つマーベルヒーロー。


アクアマン:2018年公開の実写映画版にて、トップ制作陣に中国人がいたり、クリーチャーやアクション等の類似性がある。


ラーヤと龍の王国:オークワフィナが竜(または竜に関する役)を担当した2021年のディズニー系列作品。

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