概要
石油から精製される保湿剤。薬効成分を加えて軟膏として運用されたり、素のままのワセリンを皮膚の保護のために塗ったりする。
塗り薬として使う限りは人体への有害性はほぼ皆無で、ごくごく一部の皮膚病を除いてどんな症状に塗っても悪さをしないことから、唇などの粘膜、あるいは怪我や皮膚病でダメージを受けた体表の保護にも多用される。
精製純度の低い物には発がん性物質が含まれることがあるが、日本国内のドラッグストアで購入できる日本薬局方の基準を満たしたものはこの心配はないため安心して利用して良い。
- 規定外の利用法
- ボディビルダーの筋肉にテカりを出すためのツールとしても有名だが、近年は鍛えたありのままの筋肉を魅せる事こそ美しいという風潮と、会場設備にワセリンが残ると掃除が非常に面倒という主催側の事情から、使われることは稀になっている。
- ワセリンが染み込んでしまった布は基本的にワセリンの融点である60度以上の湯温を維持しながらつけ置き洗いをし、溶け出してきたワセリンを捨てることを繰り返すしかない(専用洗剤もあるにはあるが、お湯で長時間漬けるという手順そのものは変わらない)。これが出来ない繊維に染みてしまったらもうどうしようも無いのである。
- ご家庭でやるなら保温設定にした炊飯器(調理器具を洗濯に使うという抵抗感はともかく)か、給湯器をリミッター解除した浴槽(浴槽へのダメージはともかく)が一番手っ取り早いだろう。
- 潤滑剤に近い性質を持ち人体に害が無いという特性から、夜の営みのお供、しかも「本来モノが入るようには出来ていない所」に対して主に使われているらしいとか何とか。
- ボディビルダーの筋肉にテカりを出すためのツールとしても有名だが、近年は鍛えたありのままの筋肉を魅せる事こそ美しいという風潮と、会場設備にワセリンが残ると掃除が非常に面倒という主催側の事情から、使われることは稀になっている。