CV:新井良平
概要
数百年前に滅ぼされた「人間族」唯一の生き残りであり、元準勇者の青年。18歳。現在は、妖精倉庫の管理者を務めており、建前上の役職は二位呪器技官。使用する聖剣は量産型「パーシヴァル」。
五百年以上前、人類が滅亡する以前は地上で暮らしており、孤児院の年長として孤児たちの面倒を見ていた。やがて勇者としての素質を認められ、孤児院の家族を守るため、リーリァやスウォンと共に戦いに赴く(本人は正規勇者を目指していたが、勇者の才能といえる業や宿命が足りず、準勇者止まりだった)。しかし、戦いの中で使用した禁呪の代償として石化の呪いを受け、数百年に渡って眠り続けていた。
人類が滅亡した後、地上に降りたサルベージャーによって発見され、石化治療を受けて目を覚ますも、自分が暮らしていた世界も、守りたかった人たちも既に失われてしまったことを知り絶望。高額な治療代を返す名目で、逃避的に無茶な労働を繰り返していた。そんな折に、見かねたグリックから妖精倉庫の管理者の仕事を紹介される。
前述のような境遇から、穏やかな性格ながら、諦観した面が強く、自己否定を抱えている。地上にいた頃は、孤児院で父親代わりをしていた為、子供の扱いが上手く、本来は真面目で面倒見がいい性分。妖精たちに家族や仲間の影を重ねており、葛藤しながらも彼女たちの父親としての役割を果たそうとする。
孤独な身の上だが、石化治療の際に世話になったグリックとナイグラートは数少ない友人となっている。
リーリァと同じセニオリスの適合者であるクトリを気にかけており、彼女の自分に対する好意も理解しているが、自分は保護者の立場であり、クトリの恋愛対象にはなれないと考えている(実際には、かつて救えなかった者たちへの罪悪感や、死を宿命づけられている彼女の好意に向き合うことへの恐怖などが含まれている)。