いま俺は、彼女たちの終わりに手を貸している。
概要
作者は枯野瑛。イラスト担当はue。
略称は「すかすか」「終末な」など。タイトルが非常に長い為、「終末なにしてますか?」の部分のみ取り上げられたり、途中で以下略の表記となる事も多い。
人類が滅亡した後の世界で、唯一生き残った最後の人類であるヴィレム・クメシュの、新世界・浮遊大陸群での苦悩の日々を描いたもの。
主人公であるヴィレムの視点では、バッドエンド後の後日譚ともいえるポストアポカリプス作品だが、そんな既に終わっている青年が、今まさに終わってゆく宿命にある少女に対して何が出来るのかが、ひとつのテーマとなっている。
本編は全5巻プラス番外編(EX)で完結しているほか、続編終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか?が全11巻刊行されている。さらに、前日譚に当たる外伝終末なにしてますか?異伝リーリァ・アスプレイも存在する。こちらは全2巻。
いずれもレーベルは角川スニーカー文庫。
せうかなめによるコミカライズがKADOKAWAの漫画雑誌のひとつであるコミックアライブにて2016年8月号から2018年7月号まで掲載されている。ただし、原作小説の版元が角川書店なのに対し、こちらの版元はメディアファクトリーである。
テレビアニメ化もされており、2017年春アニメとして、TOKYOMX、サンテレビ、KBS京都、AT-XおよびBS11に加えてテレビ東京系列局約2局にて放送。アニメーション制作はサテライトとC2Cが手掛けた。
テレビでの放送に際し、地上波のネット局での放送日は水曜日に統一された。また、作者の枯野瑛氏が直々シリーズ構成および脚本の一部を手掛けている。
第53回星雲賞の日本長編部門に『もう一度だけ、会えますか?』の方がノミネートされた。
あらすじ
竜を倒し、神すらも倒した人間は、突如現れた規格外の獣によって滅ぼされた。地上は人間族を含む多くの種族が獣によって蹂躙され、残されたわずかな種族は地上を離れ、浮遊島の上に暮らしている。
数百年の眠りから覚めた、元準勇者である青年ヴィレムは、守りたかった者たちを守れず、一人生き残ってしまった絶望から、自暴自棄な生活を送っていたが、ある時、引き受けた兵器管理の仕事の中で、ある少女たちと出会う。
彼女たちは人間に代わって唯一聖剣を振るう事ができる妖精兵であり、浮遊島を守るため、死にゆく定めを背負った存在だった。ヴィレムは妖精兵たちと交流を深める中で、彼女たちの父親としての役割を見出していくが――
登場人物
- ヴィレム・クメシュ CV:新井良平 唯一の人間族。元準勇者。現在の役職は二位呪器技官。
- クトリ・ノタ・セニオリス CV:田所あずさ 黄金妖精(レプラカーン)。成体妖精兵。蒼空の髪。メインヒロインポジ。
- アイセア・マイゼ・ヴァルガリス CV:Machico 黄金妖精。成体妖精兵。稲穂色の髪。
- ネフレン・ルク・インサニア CV:上原あかり 黄金妖精。成体妖精兵。褪せた灰色の髪。
- ノフト・ケー・デスペラティオ CV:水瀬いのり 黄金妖精。成体妖精兵。淡い朱色の髪。
- ラーントルク・イツリ・ヒストリア CV:荒浪和沙 黄金妖精。成体妖精兵。明るい藍色の髪。
- ティアット・シバ・イグナレオ CV:水間友美 黄金妖精。幼体。若草色の髪。
- パニバル・ノク・カテナ CV:久保ユリカ 黄金妖精。幼体。紫色の髪。
- ラキシュ・ニクス・セニオリス CV:石見舞菜香 黄金妖精。幼体。橙色の髪。
- コロン・リン・プルガトリオ CV:木野日菜 黄金妖精。幼体。桜色の髪。
- ナイグラート CV:井上喜久子 喰人鬼(トロール)。妖精たちの面倒を見るオルランドリ商会員。ヴィレムの友人。
- フィラコルリビア・ドリオ CV:井上ほの花 狼徴人(リュカントロポス)。11番島、古都コリナディルーチェ市長の娘。
- グリック CV:千葉繁 緑鬼族(ボーグル)。ヴィレムを"発掘"したサルベージャーで良き友人。
- 石灰岩ノ肌(ライムスキン) CV:小杉十郎太 爬虫種(レプトレイス)。一位機甲武官。ヴィレムの上司。
- ゴドレイ・モグタマン CV:チョー 紫小鬼(グレミアン)の一位技官。〈獣〉に撃墜された地上調査隊の飛空艇「サクシフラガ」の生存者を救助する飛空艇「プランタギネスタ」の指揮官を務める
- アルマリア・デュフナー CV:佐藤聡美 500年前、ヴィレムと同じ孤児院で育ったヴィエムの「娘」。守りたかったもの、果たせなかった約束の象徴。
- リーリァ・アスプレイ CV:佐藤利奈 第二十代正規勇者、ヴィレムの妹弟子。500年前、星神エルクを討伐するために結成された勇者様御一行の「勇者様」その人。
- スウォン・カンデル CV:麦人 500年前、星神エルクを討伐するために結成された勇者様ご一行の一員。500年後の世界では大賢者。
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