だからさ。
おとーさんたちが、これから、星神と戦いに行くっていうならさ。そんな後ろ向きのジンクスなんかじゃなくて、もっと確かなものに縋ってよ。
もっとわかりやすい、またここに帰ってくる理由、教えていってよ。
そうじゃないと、私……明日、笑っておとーさんを送り出せる自信、ないよ
CV:佐藤聡美
概要
物語の始まる五百年前、帝国領ゴマグ市フォーリナー記念養育院に住んでいた、お母さん属性のヴィレム・クメシュの「娘」。無論血は繋がっておらず(ヴィレム十六歳に対しアルマリアは十四歳)、むしろ妹に近い。
物心ついたころには母親はおらず、父親も日中は仕事、夜は愛人の元に通っていたため、ほとんど親子のコミュニケーションを知らずに育つ。七歳の頃に(何やら犯罪に手を染めていたらしい)父親が共犯者に刺殺され、その事件を調べていたニルス・D・フォーリナーに引き取られて養育院に連れてこられる。その際に体調を崩し、熱で寝込むが、その間の世話をしていたヴィレムとの会話がきっかけで、彼のことを「おとーさん」と呼ぶようになる。
腰より長い深茶色の髪をおさげにして結っている少女。特別に美人だったということはないのだが、頼りがいのある性格のせいか、当時は大勢の少年たちに思いを寄せられていた。しかし、近づく悪い虫はすべて“おとーさん”が物理的に叩き落としてきたため、浮いた話は特になかった模様。
特に駆け出し冒険者のセオドア・ブリックロード(通称テッド)とスウォン・カンデルは好意をあらわにしていたが、特にそれにこたえる描写はなかった。
なお、ヴィレムとの関係についてだが、本人曰くぜんぜん恋愛感情はないとのこと。というのも、ヴィレムは恋人よりも家族を取る方なので、ヴィレムの恋人にでもなろうものなら家族から扱いが大幅にランクダウンして大損するのだという。むしろ、そんなヴィレムに恋人ができるのかどうか心配している節があった。
ヴィレムが星神エルク・ハルクステンとの戦いに赴く前に養育院を訪れた際に、胸焼けするくらいバターケーキを食べさせるから生還するように、という約束をする。しかし、ヴィレムは黒燭公と相打ちになり、石と化してしまったため、そして様々な要因により人類が滅んでしまったために、約束は果たせなかった。
ヴィレムにとって、守りたかったもの、果たせなかった約束の象徴である。
別名・表記ゆれ
関連タグ
終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか? ヴィレム・クメシュ ニルス・D・フォーリナー リーリァ・アスプレイ
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キャラクター・人名 イラスト 小説 作品名 イベント ゲーム セリフ
以下、ネタバレ
「バカだよな、お前。いつまで待ってんだよ」
「誰よりも早く<獣>になっちまったからって。何千人っていう連中を夢の中に閉じ込めて。終わっちまう寸前のゴマグを、自分の中に保存して。大事に大事に、五百年も抱えたまま、諦めずに待ってたってのか?」
「その世界に……俺が"入"ってくるのを、ずっと……待ってたのか?」
「本当に……本当に悪ぃな、アルマリア……」
<月に嘆く最初の獣> (シャントル)
最初は、夢を見る。辺り一面が灰色な砂原にいる夢で、なぜかとても懐かしい気持ちになる、そんな夢だ。
次に歌声が聞こえるという。懐かしい感じのする、めちゃくちゃ昔に流行った曲を久しぶりに聞いたような、そんな感じがするという。
その歌を聞いた者は、やがて夢から覚めなくなり、<月に嘆く最初の獣>の作る夢の世界に囚われてしまう。
また、<獣>の破壊衝動に従い、世界を原初の姿 - 砂と土くれだけの荒野 - に変えることもできる。そのため護翼軍ではその名前以外のほとんどが知られていない正体不明の<獣>とされている。