概要
劇場版アニメ『カウボーイビバップ 天国の扉』に登場する人物で、火星史上最悪のバイオテロを引き起こした謎の男。身長193cm、年齢は31歳。CV.磯部勉
黒髪のロングヘアに髭を蓄え、全身黒ずくめの衣装を身にまとう。
性格は極めて冷酷非情で、殺人に対して躊躇や後悔といった感情をまったく持っておらず、無感情に淡々と人を殺す。
火星のクレーター都市で死傷者400人以上ものバイオテロ事件を引き起こした犯人として、火星政府から3億ウーロンという史上最高額の賞金をかけられ、スパイク達に追跡される。
マーシャルアーツの使い手であり、ジークンドーの達人であるスパイクと壮絶な死闘を繰り広げる。
元々は火星軍特殊部隊に所属していた人物で、手の甲に軍章である刺青が彫られている。
2060年に徴兵により兵役に着き、2062年に特殊部隊に所属。2068年に第二次タイタン戦争で、公式に死亡した事となっている。最終階級は先任曹長。
実際は生体化学兵器ナノマシン(一般的なSF作品に見られるような微小機械ではなく、タンパク質分子で組まれた人工的なウイルスのようなもの)の人体実験体となり、生存していた。だが引き換えに後遺症で過去の記憶を無くしてしまっており、その影響で感情や自己の存在感、現実感まで喪失してしまい、いわば『終わらない夢』の中にいるかのような感覚に囚われている。
人体実験の結果、体内にナノマシンのワクチンとも言えるカウンターナノマシンを宿しており、彼の体液や血液に接触した人間はナノマシンの影響を受けない。
さらに実験の過程で肉体強度や身体能力が相当強化されており、スパイクのジークンドーの猛ラッシュや銃弾を身体に受けても平然と立ち上がってみせたり、指先でスパイクの胴に突き刺す、大口径ガバメントカスタムを片手で正確に射撃する等と人間離れしたタフネスを見せた。
ナノマシンを利用した更に大規模なバイオテロを引き起こして『世界を終わらせる』べく、ハロウィンに賑わう火星で暗躍する。
モデルは俳優のヴィンセント・ギャロ。デザインを担当した川元利浩氏曰く「聖者のような悪魔」をキーワードとして「キリストを感じさせる雰囲気に悪の心みたいなイメージ」で描いたと語っている。