概要
旧東ドイツ出身のフリージャーナリスト。
細身の長身と、大きな鷲鼻に常に笑顔が特徴。
1954年生まれで、本編終盤の1998年時点で44歳。
東ドイツに存在していたと言われる謎の孤児院・511キンダーハイムで行われた非人道的な教育等をはじめとする、東側の人権問題を追究している。ドイツ統一前はジャーナリストという表向きで、世界各地でスパイ活動をしていた。
実は彼自身も511キンダーハイムの出身者であり14歳まで暮らしていた。キンダーハイムを出る以前の記憶はほとんど無く、現在の名前も引き取られたスパイ養成機関で付けられたもの。
温和で人当たりの良い人物であるものの、感情を自然に表現することができず、彼の行う感情表現は全て訓練によって身に付けたものでしかない。
スパイ時代に妻子がいたが息子は事故死、妻との関係もそれを機に破綻。「あなたの中には何もない」と言い残し彼のもとを去っていった。
超人シュタイナー
孤児院で受けた実験の影響から、窮地に陥ったり激しい怒りにかられるともう一つの人格が表われ、凶暴性と超人的な力を発揮して敵対する者を殴り殺す。
グリマーはこれを孤児院時代の唯一の記憶であるテレビアニメのタイトル、およびその主人公になぞらえ『超人シュタイナー』(超人ハルクがモチーフと思われる)と呼んでいる。
同様の症状を持つ子供が他にもいたようだが全て自殺しており、彼のように40代まで生き延びた者は奇跡的な例である。