ハインリッヒ・ルンゲ
はいんりっひるんげ
『MONSTER』の主要人物。以下ネタバレ注意。
CV: 磯部勉
BKA(ドイツ連邦捜査局)警部。局きっての敏腕で、今までに解決できなかった事件はないと語る。
驚異的な記憶力を持ち、キーボードを打つ仕草をすることで頭の中のコンピュータへ入力し、いつでも完璧なデータを取り出す事ができる。
そして詰め込まれた客観的事実から、犯人の気持ちになりきり犯行を予想していくという主観的な推理によって、犯人の動機や殺害方法を導き出す。
ただし冷徹怜悧な性格と執拗かつ強引な捜査姿勢、単独行動主義な性質から、周囲と齟齬が絶えず衝突も度々起こす。
妻と娘がいるが家族関係は希薄で、娘の妊娠にさえ気づかなかった事を機に愛想を尽かされ逃げられる。
さらにドイツ民主党候補ポルツマン議員のスキャンダルを深追いし過ぎて、その議員の秘書を自殺に追いやり、警察署内での地位も失う。
アイスラー記念病院でヨハンが起こした殺人事件では犯人をテンマとみなし、ヨハンをテンマの二重人格の一つであると結論付け、(特に上述の自身の家庭崩壊と警察内部での孤立以降は)執拗にテンマを追跡する。
その頑迷さはテンマの手術で命を取り留めるなどしても変わらなかったが、事件の真相を次第に追いつめていく内に、ヨハン・リーベルトの存在とそれが怪物であることを確信していく。
ヨハン誕生の鍵を握る男であるフランツ・ボナバルタを追い、ルーエンハイムへ。その町で再会したテンマに謝罪し、ヨハンの手による殺戮を食い止めるため、殺戮の実質的な指揮者ロベルトと激しい死闘を繰り広げ、自身はその場で失神させられたものの、致命傷を負ったロベルトは最終的に力尽きたため仕留めることには成功した。
事件後、警察大学の教授になり、娘とは電子メールで会話をするようになった。欧州刑事警察機構行動科学課特別顧問に任命されている(課自体は未創設)。