「5年ぶりの地だ」
概要
天挑五輪大武會予選トーナメント準決勝戦で男塾と対戦した淤凛葡繻十六闘神(オリンポスじゅうろくとうしん)の副神。
普段はユニコーンと名付けられた馬に騎乗し、地面に降りて闘う事はない。
しかし、今わの際の蝙飛鬼に後を託された月光との戦いでユニコーンを倒されてしまう。
瀕死のユニコーンに情けをかけるどころか駄馬呼ばわりし、あまつさえ自らの奥義:淤凜葡繻銛濤蹴球術の威力を月光に見せ付ける為に断頭した。
更に銛濤蹴球術のボールの仕掛けで月光の目潰しを目論んだが、生来盲目であった月光には無意味で、逆に相手の行動を完全に予測して追い詰めていく月光の奥義・無明察相翫で翻弄されてしまう。
最期は、ユニコーンの首で月光の投げた棍を防いだかに見えたが、防いだのは月光が棍を投げる前に投げたユニコーンの角だった。
それに気づいたときは既に遅く、棍で背中から胴を貫かれ絶命した。
淤凜葡繻 銛濤蹴球術(せんとうしゅうきゅうじゅつ)
古代ギリシャで手を縛られ自由を奪われた奴隷たちが生み出したとされる、サッカーを基にした武術。当時の武術家たちは遊戯に過ぎなかったサッカーを恐るべき殺人技にまで昇華させたという。
内部に大量の銛を仕込んだゴムボールを蹴り、周囲の障害物に乱反射させ、予想もつかない角度から相手を切り刻む。搴兜稜萃は長年の特訓により銛とゴム部分を一瞬にして見分け、翔天回転脚という一種のオーバーヘッドキックなども用いて敵を追い詰める。
作中では部下に鉄柱を建てさせることで、本来なら真っ平らな海上の人工島においてもこの技を十二分に使用できた。