概要
汚染がひどく食用に適さない輸入米を、ある輸入業者が加工食品向けに転売していたとして告発され、
そのコメが業界内で「事故米」と呼ばれていたことが報道により発覚し、この言葉が世間で知られるように
なった。
「狂牛病」→「BSE」、「医療ミス」→「医療過誤」などと同様、語感から大衆が感じとるまがまがしい印象を
やわらげ、不祥事を起こした関係者に対する世間の憎悪を緩和するために発案された造語である。
政界・官庁や企業社会では、こうした用語を用いることがポリティカルコレクトとされるが、関係者の保身や組織防衛を目的としており、庶民の生活にもたらす影響を軽視しているとする批判がある。