概要
江ノ島だいすけの漫画『人造人間100』で始まりの人造人間。本作における最重要目標(ラスボス)。
初登場は対人造人間組織(モートセーフ)の情報より。
〝理想の人間〟を目指す人造人間を製造した「博士」の亡き今、No.2~No.100を造る助手を務めたNo.1(ナンバーイチ)だけが他の人造人間を改造する技術を持っている。
その解説時に、継ぎ接ぎのある大柄な男性、怪しい目元が光るだけで顔は影に隠れて詳細不明の想像図(イメージ)が描写された。
後にNo.1(ナンバーイチ)が本格登場した際、白衣を着たミイラの子どもみたいな容姿であると判明する。
ピンク色の短髪、まだ幼い顔立ちをした赤目、右手首の内側に「No.1」の数字。
白衣の袖をかなり余らした着こなし、素肌を隠してる部分に人造人間である証「縫い目」があるのか、頭部や胴体など体全体に包帯を巻いている。
好奇心旺盛な性格をしており、少年の姿で興奮に頬を染める様相-第21話の扉絵とか-はあざとかわいい・・・と騙されてはいけない。
作中でも警戒があったように、No.1(ナンバーイチ)や他の人造人間は人間の外見をしているが、人外の存在(かいぶつ)として人理は通じない人工生命体であることを戒心しなければならない…。
No.1(ナンバーイチ)も他の人造人間と同様に〝理想の人間〟を目指す行動原理から〝優れた肉体〟を求め、いともたやすく行われるえげつない殺傷に躊躇いが微塵もない。
目の前で突然に人を殺め、無遠慮に死体から〝優れた部位〟を切断するNo.1(ナンバーイチ)を目撃した主人公・あしびが「なぜ簡単に人殺しができるんだ…?」の問いに、彼は「人造人間(じぶん)と同じでない生き物だから」と、無愛(むあい:他者に寄せる愛情・好意が皆無)な返答に、人でなしの存在感を思い知らされる。
〝理想の人間〟を目指すが、その〝優れた肉体〟だけ求める本作の人造人間を象徴する【最悪】という印象が強い存在である。