保慶帝(ほけいてい、1885年 - 1942年)
清の廃帝。
名は愛新覚羅溥儁。愛新覚羅載漪の子。
戊戌の政変後に西太后と栄禄により擁立されたが父の載漪が義和団の指導者であったことから内外の反発を受け、擁立からわずか3日後に玉座から引きずり下ろされた。
即位のための儀式も行われておらず、正式には皇帝と認められていない。
溥儁の擁立失敗後、光緒帝が帝位に復帰した。1902年、戦犯として載漪・溥儁父子は新疆省に追放された。
子孫に高名な画家の愛新覚羅恒懿がおり、著書「世紀風雪 幻のラストエンペラー」で溥儁の追放とその後について記している。