解説
『ハリー・ポッターシリーズ』におけるシリウス・ブラックとハリー・ポッターのコンビの通称。
血は繋がっていないが親子のように見える擬似親子とよく似た表現であり、本タグにもその要素が多分に含まれているが、上記の意で2000年代前半から長年既成事実的に用いられているため、他のジャンルやキャラクターには本タグを使用しないことが望ましい。
日本の二次創作・同人では、特に『ハリー・ポッターシリーズ』のハリー・ポッターとシリウス・ブラックのコンビを指す。このタグを伴う投稿は幸せそうな、ほのぼのとした雰囲気の作品が多い。
これは第3巻『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』終盤においてハリーの名付け親(後見人)であるシリウスがハリーに対し、自らの冤罪が晴れた暁には彼をダーズリー家から引き取り、共に暮らしたい旨を申し出たことに由来する。
両者の関係は邦訳版ではシリウスがハリーの名付け親であるとされるが、原文のgodfatherに基づけば後見人という意味合いも含まれている。シリウスは「単なる父の親友」ではなく、母方の血縁であるダーズリー家にて養育されているハリーを引き取り、「父代わり」として養育する資格をも持ち合わせているといえる。
結局はシリウスがアズカバンへ投獄された件の真犯人であるピーター・ペティグリューの逃亡によって彼の無実を証明することはできず、逃亡を余儀なくされたためそれが叶うことはなかったが、もしも叶っていれば……という趣旨の二次創作作品がpixivサービス開始よりも前の2000年代前半からファンによって数多く製作されている。
(原作『アズカバンの囚人』発売は原書が1999年、日本語版が2001年である)