概要
『東方Project』に登場する博麗霊夢以前に、博麗神社で巫女を務めていた人物を表すための用語である。キャラクターとしての詳細は「先代の巫女」を参照。
原作ではその人物を「先代の巫女」としており、「博麗の」をつけて呼んでいる登場人物はいないようである。
基本的には、後述の理由により二次創作などで便宜的に使われている言葉になる。
幻想郷の「巫女」事情
もともと幻想郷に神社と呼ばれる施設は博麗神社しかなかった。しかし、『東方風神録』にて守矢神社が神社まるごとこの世界にやって来たため、二つの神社が並び立つ状態となってしまう。
この状況自体は(紆余曲折あれど)ある程度は丸く収まったのだが、その守矢神社にも巫女に相当する役割の「風祝」東風谷早苗が仕えているため、一口に「巫女」と言ってしまうと、「博麗神社の」なのか「守矢神社の」なのかが区別しづらい状態となってしまった。
そうした混乱を避ける目的で博麗神社に限定できる言い回しが使われ始めたようである。
しかし『東方Project』作中でも、ファンの間や二次創作においても、「主人公」博麗霊夢の存在感は大きく、守矢神社の方は「早苗」と名前で呼ばれることが多いのもあって、単に「巫女」と言えばほぼ自動的に「博麗神社の巫女」、特に当代の博麗霊夢のことと認識される。
特別な文脈を伴わない場合は、「先代の巫女」と言ってしまっても守矢神社の過去の巫女の話と混同されるという事態はまず起きない。
本記事が用語(タグ)として使用されるのは、殊更に「博麗の先代の巫女」を強調したい場合になるだろう。
二次創作では巫女の部分さえも略した「先代博麗」という表現も散見されるが、これも「言うまでもなく、東方で巫女なら博麗神社のこと」という認識の表れだろう。