概要
ポニーキャニオンからファミコンのディスクシステム用ソフトとして発売された。
あらすじ
ある町のコンサート会場、ビッグボール(ドーム球場)はその日異常な興奮に包まれていた。この町で初めて光GENJIのコンサートが行われるため。朝から会場はファンの人だかりになったが、開場時間を越えても扉は開かない。そこにメンバーが現れて「ローラースケートが盗まれた。一緒に探してくれないか」と訴える。そこで名乗りを上げたのがファンのプレイヤーだった。
ゲーム内容
光GENJIメンバー(最初にパートナーとする一人を選ぶが、結局7人全員と組むことになる)とともに事件を解決するアドベンチャーゲーム。
ただ…ほぼ全編残念な部分だけで出来ている。よいのはOPとEDに流れる楽曲だけと言っても過言ではない。
メイン画像はOPのパロディだが、「顔がほぼ同じでろくに描き分けできていない」というのは全くその通り。メンバーの顔しかり、町の各施設にいる人物しかり。果ては、7人が別々の犯人にスケートを盗まれているという設定なのに、スケートを盗んだ犯人の姿、顔がすべて同じという始末。犯人に至る手がかりコメントの中には「未成年だから云々~」と犯人が言っていた内容のものもあるのに、どう見てもグラフィックは怪しいおっさんである。セリフを作っていたであろう企画当初は別々の人物、グラフィックにするつもりだったのかもしれない。
同種ゲームとの比較
「芸能人がプレイヤーをパートナーとして、ともに事件を解決するアドベンチャーゲーム」といえば、本作の2年前に発売された「さんまの名探偵」がある。そちらは疑いなく良作、秀作の範疇に入るものであり、こちらとは全く比較にならない作品となっている。売れた名作ゲームのコンセプトを踏襲し、素材に良いもの(光GENJIは当時爆発的な人気があった)を使ったとしても、料理の仕方を間違えればたちまちクソゲーが出来上がるという、非常に悪い意味での好例となってしまった。
そしてこの失敗がたたってか、ジャニーズ事務所所属のタレントはこの作品以降、ゲームとはほぼ無縁となってしまう・・・かと思いきや、1998年にV6のマネージャーとなって育成していくシミュレーションゲーム「プロジェクトV6」がPlaystation用として発売されている。
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