概要
漫画版ZEXALで八雲興司が使用した闇属性・アンデット族のモンスター。「冥界騎士トリスタン」と同時に運用される。遊戯王OCGでは「プレミアムパック17」にてトリスタン共々OCG化された。
元々アンデット族は女性モンスターが少なく、それらもいかにもアンデット族といった感じの風貌であった。
そんな中、このイゾルデはアンデット族でありながら普通の女性モンスターらしい風貌を持つ稀有な存在である。爬虫類でいうならレプティレス・ナージャ、昆虫族で例えるならば蟲惑魔くらい革新的な存在。
一方、夫のトリスタンは完璧なアンデットな外見である。なぜこうも違うのかはデザインした三好先生のみぞ知るところ。(イゾルデ・トリスタンと関連性のある名前のナンバーズは、アンデット族を連想させる部分が腹部などにあるが、傍目からは戦士族とも悪魔族ともとれる姿であるため、八雲の好みとも言い切れない。)
元ネタはアーサー王伝説の一節であるトリスタンとイゾルデだろう。この作品では黄金の髪を持つアイスランドの王女『イゾルデ』とブルターニュ王の娘であり白き手を持つ『イゾルデ』が登場するが、イラストからして恐らく後者の『イゾルデ』がイラストとなっているのだろう。
なお、戦士族の特殊カテゴリ「聖騎士」はこのアーサー王伝説を元ネタにするカテゴリだが、あちらの方のイゾルデはこのカードよりかなり後の登場になっている。
カード効果
効果モンスター
レベル4/闇属性/アンデット族/ATK1000/DEF0
このカードはこのカードの(1)の方法でしか特殊召喚できない。
「冥界の麗人イゾルデ」の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドに「冥界騎士トリスタン」が存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。
(2):自分フィールドのアンデット族モンスターを2体まで対象とし、5~8までの任意のレベルを宣言して発動できる。
そのモンスターはターン終了時まで宣言したレベルになる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
解説
(1)の効果は、冥界騎士トリスタンが場にいるときに自身を特殊召喚する効果。トリスタンは墓地の守備力0のカード、つまりこのカードをサルベージする効果があるため、あらかじめ墓地に送っておけばトリスタンの効果でサルベージし、即特殊召喚ができる。
(2)の効果はアンデット族のレベルを変動させる効果。
レベルの関係上、【アンデット族】では出し辛かったNo.22不乱健やNo.23冥界の霊騎士ランスロットを容易に出すことが可能になる、極めて強力な効果である。
自分自身も対象に選べるため、(1)の効果で自身を特殊召喚し、トリスタンと自身を対象に効果を使うのが基本になる。実際、漫画版でもこの2体を使用してランスロットをエクシーズ召喚している。
他にも、ヴァンパイア主体デッキ以外では出すのが少々難しい紅貴士-ヴァンパイア・ブラムの特殊召喚にも一役買ってくれる。
強力な効果を有しているが、自身の効果でしか特殊召喚できないという制約から、アンデット族の豊富な蘇生手段を用いることができないのが惜しいところ。もっとも、蘇生に条件がなければ上記のカードが出し放題なので妥当ともいえる。また、トリスタンと共に墓地に行っても悪夢再びで手札へ戻してしまえば次のエクシーズ召喚へ繋げる事が出来る。デッキからサーチすることは問題なく行えるため、ゴブリンゾンビなどで確保することも難しくない。