概要
Vジャンプの漫画版遊戯王ZEXALに登場したアンデット族のエクシーズモンスターで、ナンバーズに属する。
ハートランドシティのテーマパーク、ハートランドの3人目のナンバーズハンター「プリンセス・コロン」が使用した。通称「健ちゃん」。
漫画では、
- 1ターンに1度エクシーズ素材を取り除き、手札を1枚捨てることで相手の魔法・罠・モンスター効果を無効にする。(相手ターンでも発動可能)
- 上の効果で無効にした効果がモンスターの場合、そのモンスターと強制的に戦闘を行う。
- 女性モンスターに攻撃できない。
という3つの効果を持っていた。
攻撃名は「不乱拳」
その圧倒的な攻撃力と効果で九十九遊馬とアストラルをギリギリまで追いつめるものの、ガガガガールを攻撃した際に「女性モンスターを攻撃できない」というこのカードの弱点をコロン自身が失念していたことにより止めを刺せず、ガガガガールとガガガマジシャンをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚されたNo.39希望皇ホープに攻撃力を0にされて(ガガガガールの効果)戦闘破壊され、コロンは敗北した。
元ネタは小説フランケンシュタインに登場する怪物。(フランケンシュタインズ・モンスター)女性モンスターへの攻撃制限は、「醜さからずっと女性から愛されたいと思っていた」という原典を元にした効果と思われる。
テキスト
エクシーズ・効果モンスター
ランク8/闇属性/アンデット族/攻4500/守1000
闇属性レベル8モンスター×2
このカードはX召喚でしか特殊召喚できない。
(1):1ターンに1度、このカードがフィールドに攻撃表示で存在する場合、
このカードのX素材を1つ取り除き、手札を1枚墓地へ送り、
相手フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
このカードを守備表示にし、対象のカードの効果をターン終了時まで無効にする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
解説
漫画とは違いエクシーズ召喚でしか特殊召喚できず、素材に闇属性のレベル8モンスターを指定するようになった。また現実のOCGで再現が困難あるいは不可能な「モンスター効果無効後の強制戦闘効果」、「女性モンスターへの攻撃制限」は削除され、無効化効果を用いると守備表示になるようになった(当然ナンバーズ共通の戦闘破壊耐性も消えている)。
闇属性のレベル8モンスターは、レベルを変更できるガガガマジシャンや、容易に墓地から特殊召喚でき場に並べやすい暗黒界の龍神グラファ、手札から特殊召喚しやすいSinスターダスト・ドラゴンなどを用いると揃えやすい。メタル・リフレクト・スライム+レベル・スティーラー×2+ギャラクシー・クィーンズ・ライトや、蒼血鬼×2+タンホイザーゲートなども効率的か。ダーク・クリエイターで闇より出でし絶望を蘇生したっていい(もっとも、レベル・スティーラーは現在(2018年以降)禁止カードである)。
無効化効果については通常の魔法罠カードも発動する際は表側になるため対応が可能。ただし発動すると守備表示になるため返しのターンで戦闘破壊されやすくなる。ダメージステップに発動できないことにも注意が必要。最終突撃命令などで逆手に取る作戦もあるにはあるが、何より注意したいのはこのカードが守備表示のときは、無効化効果そのものが使用できないということ。その他、手札消費を必要とする点も悩みの種。
ランク8の中での圧倒的な攻撃力が特徴といえるモンスター(このカードと同じ攻撃力のランク8には超銀河眼の光子龍がいるがあちらは素材が3体)。また高ランクの割に守備力が低いのも特徴で、OCG化の際には弱点の一つとなった。
初の(公式で使用可能な)エクシーズ召喚でしか特殊召喚できないモンスター。このカードの種族はアンデット族であるため、アンデット族のサポートで墓地から容易に蘇生できないようにするための対策と思われる。高レベルのモンスターを要求することもあってか、初のアンデット族エクシーズであるにもかかわらず既存のアンデットとのシナジーは皆無で、アンデット使いを失望させたとかそうでないとか。一応火車でエクストラデッキに戻して再利用できるが。
とは言え墓地に落とされ回収手段もないからといって諦めるのはまだ早い。現時点で元々の攻撃力がナンバーズ最大であり、No.6先史遺産アトランタルに装備させることができるからである。装備させれば攻撃力4850の化け物になる。
後に、同じく漫画版ZEXAL出身のアンデット族モンスター冥界騎士トリスタンと冥界の麗人イゾルデが登場し、アンデット族メインのデッキでもこのカードのエクシーズ召喚が容易になった。
相性の良いカード
ガムシャラ
高攻撃力かつ効果で守備表示になるこのカードと相性がいい。