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概要編集

エイミィとクラスメイトの一科生男子。

二年生になってからは魔工科に移動し、達也とクラスメイトになる。

百家・十三束家の一員であり、『レンジ・ゼロ』の異名を持つ。

風紀委員である沢木碧とは、マーシャル・マジック・アーツ部の先輩後輩の仲。



人物編集

小柄で人の良さそうな子供っぽい容姿をしている。真面目で穏和な性格で、一科生でありながら二科生に対する偏見はない(明確に言われてないが、二科生だった現クラスメイトの達也や美月、二年時から多少交流したエリカ達とは普通に会話もしている)。

普段は前述通りの性格だが、賊相手には芝居がかった挑発をしたり、達也に対して失礼かつ無礼な態度を取る七宝には本気で怒って殴り倒すなど、苛烈な一面も持っている。

自身の事は体質の問題もあって出来損ないとも思っており、卑下している所もあるが、五十里からは「あんな境遇なのに気性が念じ曲がってない」と評され、実際に体質と折り合いをつけ最大限のできる工夫をしている。



実力編集

一年生の時は一科生なだけあって学年総合順位は5位を取っている。体質の問題により遠隔魔法はほぼ使えないが、それ以外の面ならば一科生に準じる能力を誇る。

特に体術に秀でており、体躯は小柄ながら高い身体能力を有する。高校生としてはマーシャル・マジック・アーツにおける国内屈指の実力者であり、単純な身体能力と体術の技量は達也に及ばないが、達也にハンデを付けて尚且つ十三束自身は魔法で身体補助した状態ならば、肉弾戦で達也と渡り合える程(しかし、序盤は十三束も苦戦していた)。

自身の体質と達也の欠陥と彼が持つ異能の特性、そしてルールによるアドバンテージも相まって達也を苦戦させている(逆に深雪のような高火力広範囲の魔法を扱う相手とは相性が悪い)。

遠距離戦は不得手だが、その分を近接戦闘の方に力をいれた為、そちらでは無類の強さを発揮する(体質と十三束の肉体鍛練によって生まれた利点と体質故の欠点、その両方の観点から皮肉と敬意を込めて『レンジ・ゼロ』と言われている)。

尚、遠距離戦も不得手なだけで全く出来ない訳でなく自身を基点にした物なら多少は扱える。


魔法編集

  • 『接触型術式解体』

最強の超高等魔法『術式解体』の派生であり、似て非なる物。サイオンの鎧とも呼ばれる。

十三束が生まれ持った体質で、「呪い」と評される魔法。十三束は生まれつきサイオンが高密度で密着しており、魔法学者が言うには十三束の「核」が非常に強固でサイオンを強く引き付け、普通は外に流れ出るサイオンが十三束から離れないような状態になっているとの事。これにより魔法を遠くの座標から放つ事が出来ず自身の肉体に密着してる範囲からしか魔法を放てない(現在は工夫によって自身を基点にした遠隔魔法は飛ばせる)。

しかし、『術式解体』を常に身に纏ってる状態ではある為、十三束に触れた魔法は破壊されるだけでなく、十三束本体には直接作用する魔法が一切効かない(分かりやすい例を言えば達也の『分解』や一条家の『爆裂』などには絶対耐性を持つ)。これにより相手の防御魔法を破る攻撃力と自身に直接掛けられる魔法に対しては無敵の防御力を誇り(加えて無秩序な状態で纏ってあるので、後述の『セルフ・マリオネット』で秩序を作らない限りは『術式解散』でも破壊できない)、攻防共に優れている。また、相手に接触してサイオンを流し込めば、行動不能(場合によっては気絶)を誘発できる。

ただし、弱点もあり、直接作用する魔法には無敵だが、魔法で間接的に生み出された現象(魔法によって地面を揺らした振動など)や魔法から完全な物理現象に変化した攻撃は防げず、更には自身のサイオンを上回る、直接サイオンを使った攻撃にも突破される(つまるところ達也の『術式解体』『徹甲想子弾』は天敵。前者は直接放たれてはないが、サイオン差で吹き飛ばされる事は明白である)。ちなみに作中言及されてないが、描写的に系統外魔法も防げない。

後に達也はこれをベースにあらゆる面で十三束の鎧を凌駕する『接触型術式解体』を修得している。

  • 『セルフ・マリオネット』

十三束の切り札で、移動系魔法の一種。

自分の肉体を移動系魔法のみで動かす術式で、人体の構造的・力学的に不可能な攻撃を繰り出すことができる。だが、その魔法式は複雑すぎて上級の魔法師にも再現は難しいものとなっている。

魔法の抵抗となる筋肉の力を可能な限り抜き、関節の可動領域を超えないよう注意深く魔法式を組み立てる必要がある。

後に達也はこの魔法を劣化コピーしており、部分的な発動しか出来ないが、発動スピードはオリジナルを圧倒的に凌駕しており、更に作中では披露してないが、オリジナルを凌駕するそのスピードで発動部位を切り替える事で疑似的にオリジナルに近い再現は可能ではある。




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