概要
『魔法科高校の劣等生 来訪者編』(原作9巻〜11巻・TVアニメ2期)にて初登場。声優は日笠陽子。
日本人の祖父(九島烈の弟)を持つ米国人。愛称は「リーナ」。北山雫との交換留学で第一高校にやってきた。
「司波深雪に劣らぬ美貌」と称される美少女(しかし、シスコン代表格であるお兄様は当然の如く、深雪の方が可愛いと言っている。さすおに)。
波打つ黄金の髪にスカイブルーの瞳という金髪碧眼だが、面立ちにどことなく日本人的な印象があり、見た目では達也たちと同世代に感じられる。体格は華奢な方であるようでほのかや美月にこそ敵わないが巨乳に描かれることが多く漫画版やアニメ版、そして近年の原作イラストなどから深雪以上に描かれている。
髪型は、頭の両脇をリボンでまとめたツインテール。髪の長さは、ほどけば背の半分を超すだろうほど。
能力を一部解除した深雪と渡り合える実力の持ち主だが、戦闘以外の部分は全体的に抜けており、「来訪者編」では流行遅れ(アウト オブ ファッション)の服を着て日本に来るなど「ポンコツ美少女」と揶揄されることもある。
『LOST ZERO』ではよくまやかや彼女の姉妹分に当たるまいなに指摘され、大喧嘩することもしばしばある。(もっともまやかとまいなも劣らないほどのポンコツではあるが)
ちなみに、バンドの経験があったようで、歌唱力は高い。
もうひとつの顔
その正体は達也と同じ戦略級魔法師「アンジー・シリウス」であり、USNA軍統合参謀本部直属の魔法師部隊スターズ最強の魔法師。アンジー・シリウスとして活動する際は幻術の応用である対抗魔法「仮装行列(パレード)」を用い赤髪、金眼に外観を偽装する。
重金属を高エネルギープラズマに変化させ、気体化を経てプラズマ化する際の圧力上昇と陽イオン間の電磁的斥力をさらに増幅して広範囲にばら撒く戦略級魔法「ヘビィ・メタル・バースト」の使い手であるが、槍型の模造神器「ブリオネイク」を使用すれば戦術級魔法としても使用できる。
交換留学という名目で来日したのは、USNAで起こった吸血鬼事件の犯人の追跡、そして「灼熱のハロウィン」の大爆発の容疑者候補である達也と深雪と接触するためであった。
しかし、軍人としては非情に徹しきれない面もあり、任務によって達也と直接対決せざるを得なくなった際は彼に「君は優しすぎるから軍人を辞めた方がいい」と忠告されてしまっている。実際に上記のようなポンコツぶりな性格から、仲の良い部下たちには娘ないし妹分のような存在と内心では思われており、愛国心はあるが感情的になりやすく、軍人には向かない性格である。
その後はUSNA軍の一員として母国に対する義務を果たさなければならない自分の立場と、何かやりきれない感情を抱いていた自分の価値観を変えてくれた達也や深雪を大事に思う気持ちの間で板挟みになり、苦悩する。
しかし最後は、紆余曲折を経て実質的に母国USNAの戦略級魔法師としての地位を捨て、達也・深雪の友人としての人生を歩む道を選んだ。
同作本編完結後の続編(大学生編)となる『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー』では東道青波の養女となり、「東道理奈(とうどう りな)」という名前で日本に帰化しており、四葉真夜公認のもと、深雪に最も近い親友として護衛役を務めている。
関連イラスト
余談
声を演じる日笠氏はアニメ化前のドラマCDでは達也・深雪の再従妹にあたる黒羽亜夜子の声優を担当していた。