概要
キャラクター
遥か宇宙の彼方からやってきた高度な技術力を持つ機械生命体。
本体は宇宙船の制御AIであり、地球人を観察した結果、コミュニケーションをとるのに最適な姿として無数の端末の一部を美少女の姿として製造して運用している。
辺境宙域の開拓が任務で単独派遣されてきたが、本来感情がないはずなのに「寂しい」という感情を抱くバグが発生した為、地球人と接触して「家族」になろうと要求する。
接触した地球人たちがことごとく自分の持つ異星技術目当てだったことにショックを受け地球に攻撃を仕掛けるも、唯一表裏なく家族がいない機械生命体の寂しさに同情を示した星崎に執着するようになる。彼女を始めとした主要登場人物達に疑似家族としての役割を求めており、彼女らを呼ぶ時はそれぞれの役割で読んでいる。
疑似家族構成
十二式の種族である機械生命体は人類に対して好意的ではないどころか、有機生命体は資源に過ぎず、資源の管理方法へのグレードには差があれど、有機生命体にとって機械生命体は天敵と言っても過言では無い種族。
感情というバグが発生している個体である十二式にとっても人類は資源であり、その価値で人類を測っているに過ぎず、一部の自分が価値を認めた個体や社会、文化以外には命にも価値を感じていない。本質的には自分の感情を動かす資源としての有用性でしか人類を見れておらず、自分を不快にさせた人間を殺すために街一つを消す大量虐殺を行っても罪悪感もない。
星崎との交流を通して自分の寂しさを癒やし欲求を満たす手段として家族ごっこを始めるが、その後も本質的なスタンスは全く変わっておらず、人類の尊厳への宣戦布告同然の上記のような機械生命体が地球人類を資源扱いしていることを国家施設内で平然と発言し、各国のデータベースに侵入して自分に脅かし得る戦力の存在を探り続け、自分の私欲で人類を絶滅させうる出力のビームを放ち天候と地形を変えるなどを行い続けている。
存在が公になっていないためまだ混乱は各国上層部や一部の人間だけで済んでいるが、対話の余地こそあれどその科学力に物を言わせ、実質的に地球人類を力と恐怖で支配下に置いている状態である。
その超科学は存在そのものが騒動の種である上に、作中で実際に大量虐殺を行い、本人の人格も人類へ好意的でも友好的でもない姿勢を取り続け、国家に平然と自分の我儘を叶えることを要求している。当然その無軌道な超科学を味方にする、あるいは敵対しない、または手に入れようと国家も含めた様々な勢力の交渉及び接触、政治的または武力や破壊行為も伴った介入を招き、周囲に迷惑をかけ続けている無害とは程遠い存在だが、本人は気にしておらず佐々木や星崎からは殆ど注意もされていない。
性格は一言で言えば地雷系。またはメンヘラ。原作6巻のサブタイトルの地雷とは十二式の性格のことである。
我儘で自己中心的。メンタルが弱く他者に依存して自分を甘やかすものばかり囲いたがり、悪口や敵意に敏感で、被害者意識が強く排他的。
種族的な性質から嘘を吐くことはないが、隠し事や解釈替えによる結論の変更、沈黙や回答の拒否は普通に行う。
十二式に宇宙空間に放り出され殺されそうになったこともあり、人類に敵対的で厄介な存在でしか無い十二式を破壊する派になったアキバ系の人には衛星からの高出力レーザーも通用しない姿に嫌悪と恐怖を感じていたが、その後全く音沙汰がなく言及もされなくなっている。
地球の資源及び近隣の星の資源消費して基地や装置を増築し続けているが、その技術の恩恵を直接受けるのは家族ごっこメンバーにのみに許可し、その超科学技術の一切を地球人類に還元するつもりはなく、人類にとっては基本的に一利もないスタンスで行動している。
星崎や佐々木には甘やかされているが、唯一十二式の危険性や性格の問題に難色を示し苦言を呈している二人静には家族ごっこ中にもプレハブにおいやったり痛めつけるための兵器を用意する嫌がらせを行い、星崎も佐々木もそれを止めようとは全くしないため彼女に嫌がらせを続けている。
姉ポジのお隣さんには二人静への嫌がらせも兼ねて協力を申し出たりする一方で、自分とポジションが被るためかマジカルピンクにも冷たく接するようになっている。