概要
遠野に住む鎌鼬三兄妹の二男。
鎌鼬としての役目は相手を斬る役。
本来は役目とはいえ人間を切るのも躊躇うほど非常に優しい性格だった。
自分たちが住む美しい山が人間の開発によって次々と破壊され、その度に追われるように住処を変えるうち人間に絶望。その激しい憎しみのまま無差別殺戮に走った。
殺戮を繰り返す十郎を止めるために雷信とかがりの助けに応じてやってきた潮と対峙することになった。
兄妹の中でも最も強く、一度は獣の槍を持った潮さえも倒したが、再戦の際十郎の絶望を聞き涙を流した潮や、岩盤の下敷きになった雷信とかがりを一緒に助ける開発の作業員の姿を見て考えを改める。
潮に一緒に新しい住処を探そうと言われるが、もう既に多くの人間を殺害しており、それを償うかのように自ら獣の槍に飛び込み自害した。