「やっぱ、わたしに役者なんてむいてないね・・・ダイコンだもん・・・。」
CV:高垣彩陽
概要
「グリーンドリーム」(コミックス第3巻収録)に登場。怪盗キッドこと黒羽快斗が演劇『マルスとローザ』にて使用される世界最大のエメラルド「グリーンドリーム」を奪うためにバイトとして潜入した際に知り合った新人の舞台女優。
女優としての実力はかなりの腕前だが、極度のあがり症で観客の視線を恐れるあまり思うように演技ができず、先輩女優で主演の今泉麗子からも「才能が無い」と虐げられていた。歌も上手く、後述のラストシーンにてキッドによって無理やりヒロインにさせられた際のアドリブでは見事なまでの歌唱力を披露している。
名前は「古畑任三郎」から。
劇中での活躍
舞台本番前日、劇場での稽古中にへまをやらかして麗子に叱咤され、その後一人残って演技の練習をしていた最中にバイトで残っていた快斗と知り合う。自身の悩みを打ち明けた後、彼から「観客をカボチャだと思えばいい」というアドバイスを受け勇気をもらう。
本番当日。自身は麗子演じるローザの直属の召使いとして出演。しかし麗子の容赦ないアドリブで調子を崩し、その際にセットの花瓶を壊して劇場内を笑いの渦に包んでしまうという失態を犯す。その事で麗子から楽屋で「早く消えてちょうだい」とけなされ泣き崩れるが、他の先輩女優たちの励ましにより元気を取り戻す。
そしてラストシーンで彼女は思いがけない大役を任されることになる。怪盗キッドが前日にステージ上に仕掛けていた何台ものライトを作動させ、出演者と警備にあたっていた中森銀三ら警察を含む観客たちの視界を遮ってグリーンドリームを強奪した後、彼の言葉巧みな演出によって半ば強引にヒロインへと昇格させられ、容姿はキッドのマジックでピンク(アニメより)を基調としたドレスを纏った令嬢へと変えられ、ビックジュエル「パンドラ」が入ってなかった事でグリーンドリームはキッドによって彼女の指にはめられた。
その後キッドから「いざ王子(マルス)のもとへ」と後押しを受けるも、先述の理由から諦めかけるが、キッドから「カボチャですよ・・・観客の視線から逃げてはいけません・・・勇気をもって受け止めるんです・・・誰も心の中までは入ってきませんよ・・・。」との指摘を受け、その場で歌を披露。マルス役の俳優もそれに呼応するかの如く「あとは任せて」と言わんばかりにアドリブをこなし、麗子を除いた他の役者たちも2人を中心に即興芝居を行い、舞台は大喝采の中めでたく幕を閉じた。
舞台終了から数日後には雑誌をはじめとする様々なメディアに取り上げられ、連ドラへの出演が決定するなど注目女優として躍進している。雑誌のインタビューでは怪盗キッドを「理想の男性」として挙げており、中森青子からは「サイテー」と指摘されている。
余談
本作のラストではスネイクが潜入していたが、アニメ版「1412」では登場がカットされている。
アニメ版「1412」のラストシーンに置いてあった雑誌には芸名が「吉田恵」になっている。
声を演じた高垣は舞台での出演経験を持つ。