「はい! やっぱり、味吉センパイはスゴいです! 」
『ミスター味っ子Ⅱ』の登場人物。
人物
『ミスター味っ子Ⅱ』にて法子さんとともに日の出食堂の若女将として食堂を切り盛りしている女性。同作主人公味吉陽太の母親。つまり味吉陽一の妻。
旧姓は吉野。実家は東北で結構こだわっているらしい農業を営んでいる。
陽一の通っている関陽中学の一年後輩で、当時すでに『天才少年料理人』として腕を鳴らしていた陽一のファンの一人だった。が、壮絶な行動力の持ち主であったため、バレンタインデーにかこつけて陽一にチョコレートを贈ったのが馴れ初めとなった。
が、その際には陽一に「なんだい、こんなもの! 俺の方がもっと美味いチョコレートを作れる!」と返されてしまう。そしてホワイトデーにドヤ顔で陽一お手製チョコとチョコ作りのうんちくを返礼にかまされた際の八重のセリフが冒頭の言葉。
そのままアグレッシブに日の出食堂まで押しかけ女房よろしく手伝いにやってきて、そのまま居ついて結婚してしまった、というのが真相。
その行動力とダイナミックさは、あからさまに息子の陽太に受け継がれている。
以上は『ミスター味っ子Ⅱ』での挿話だが、公式では実質上の『味っ子』の連載後追加ストーリーとして扱われている。
『ミスター味っ子Ⅱ』においては、息子の将来を心配し、夫の謎行動に悩まされる、良くも悪くも普通の母親……かとおもいきや、味皇GP編でイキナリ陽一のパートナーとして表舞台に立ったかと思えば、夫のサポートに足る発想力と腕の冴えを見せつけた。その様は息子の陽太でさえも驚愕してしまうほど。
参考:陽一と女の子
おそらくファンにとってみれば『味っ子』における陽一の相方と言えば山岡みつ子であろうが、彼女はアニメオリジナルキャラクターである。
それゆえに原作『味っ子』におけるみつ子は単なるアニメファン向けサービスのためのゲストモブキャラで陽一と接点を持つことはカケラも無かった。アニメと原作を混同しないよう、ご注意。
一方、原作『(無印)味っ子』では「岡田屋の娘とフラグを立てられていたじゃないか」と指摘されることもある。しかし肝心のその娘は幼女(高く見積もっても中学年の小学生)である上、その言動は父を負かした陽一に対するカッコよさに対する憧れと恋心をごっちゃにした、いわば「子どもによくあるマセた言動」の一環としての表現であり、陽一自身は「冗談じゃないよ!」と即拒否っているので、フラグと認識しても発展の可能性は弱いものとして描写されていた。確かに中学生と小学生であるため、それこそ大人になれば気にならない年の差ではあるのだが、それまでに「何か」があれば発展もあれば逆にすぐ無効になる程度のフラグである。
ちなみに娘本人ではないが、岡田屋のその後に関しては同作者作品である『喰いタン』(7巻収録、File.50)にて描写されている。(『喰いタン』は『味っ子Ⅱ』とはハイパーリンクがかけられており『味っ子』とは共通の世界観の物語として認識できる演出が為されている)ただし『喰いタン』自体が青年誌「イブニング」の連載であるためか、旧作の『味っ子』のファンにとってみればショッキングな世知辛いオチになってしまっているので注意。
簡単に言うと、岡田屋は結局『味っ子』でも見せたイケイケ気質が抜けず、後に悪意を持った弟子に唆され(ハメられ)て店舗の更なる拡大に手を出して大失敗。とんでもない借金を背負い、ほかならぬ弟子に店を奪われてしまう。その過程での苦労が祟ったか『味っ子』での恰幅の良いガタイは見る影もなく痩せ細っており、妻子も自らの負った借金から守るために別れて遠くへと離してしまった。のちに、たった一人で孤独に細々と再起を図るものの、それで焦り、ついに食中毒を出すまでに追い詰められてしまっていた。(ある意味で本当に陽一と娘のフラグをへし折ってしまった外部要因としての「何か」を起こしてしまった状態になってしまっていたと見ることができる状態である。ちなみに、この事により岡田屋は『喰いタン』主人公である高野聖也によって助けられることになる)
関連タグ
吉野八重 - 旧姓。表記揺れ。