「よく学び、よく遊べ。これが私の教育方針です。ちょっとのケガくらい問題ありません! むしろ耐性がつき我慢を学べて、ちょうど良いくらいですよ!」
『万能文化猫娘』のキャラクター。
CV:神谷明
夏目龍之介の父親でありヌクヌク(夏目温子)の製作者。もちろん夏目晶子の夫(婿)でもある。
概要
原作(漫画)では双葉医大の講師。
義肢工学の延長で脳以外の全ての身体を機械へと換装させるサイボーグ技術を提唱したが倫理規程に反すると歯牙にもかけられなかったため「成果を上げて倫理規程を盾にするヤツらを黙らせてやる」と動物愛護団体も真っ青になってブチギレる動物実験を幾度となく強行。あたら屍の山を築いてしまった挙げ句学会を追放された上、妻にも逃げられたマッドサイエンティスト。
なお、原作の設定上でも奥さんはやっぱり晶子さんである模様。(原作でのヌクヌクのモデルは若き日の晶子さんの可能性がある)
大学を追い出され妻にも逃げられたクリスマスイブの日、瀕死の仔猫を拾って泣きじゃくる息子の姿に、らしくない仏心を起こし、仔猫の脳をサイボーグ素体に使用し、ヌクヌクとして、その命を永らえさせ、その成果を引っ提げて大学の講師の口を得る事に成功する。
そして学会に復讐するため、ヌクヌクの活動データを取っている。
が、研究内容の割に様々な意味で凡庸である部分も否めず息子からは「父ちゃんはそんなガラじゃないよ、平凡な男は平凡らしくしてろよ。だから母ちゃんにも逃げられるんだぞ」と苦言を呈される事、多々。
OVA版(および新万猫)では、もと三島重工の研究員であり、医療用アンドロイドの研究セクションを管轄している研究所長。義肢工学者である事は原作と共通。
「命を助けるためのシステム」として、サイボーグシステム「NK-1124」を開発するが、三島重工の会長(龍之介の曾祖父)である大膳より完全機械化による兵器転用を迫られ、これに反発する形で研究の成果資料を破棄し研究所を爆破して逃亡を図る。
さらにOVA版では妻である晶子さんによる、息子への猫かわいがりな過保護ぶりに危惧を抱いており、龍之介もろともに逃亡する道を選んだ(そして晶子さんがさらにキレる事に)。『新万猫』では龍之介を連れていくつもりは無かったが成り行きで逃亡に巻き込むハメになった。
そして逃亡直前、龍之介が拾った仔猫であるヌクヌクを三島が巻き起こした追走戦に巻き込んでしまい、重症を負わせてしまう。
そしてヌクヌクの命を留めるため、その脳を「NK-1124」に組み込み、ニャンボット夏目温子として甦らせた。
なお、そもそもの発端となった龍之介の曾祖父との確執は、他ならぬ曾祖父が器のデカすぎる人ゆえに「このワシに逆らえる気骨を持つとは、その覚悟あっぱれ。孫娘の婿、曾孫の父親に意に沿わぬ研究を無理強いした、ワシ自身の目が曇っておっただけのこと。むしろ甘やかしてしまった孫娘のために苦労をかけており申し訳ない」として、のちに手打ち(和解)となった(が、三島には復帰せず正式にフリーの研究者となった)。
また自身の主義を押し通すために決別することになったが、実は晶子さんラブラブ(晶子の方もかなり久作ラブ)。年甲斐もなく水着コンテストに出る晶子に(本来なら自身が財布を紛失した為、賞金目的で出場したヌクヌクに勝ってもらわないと困るはずなのに)投票していたりする(で、晶子さんは晶子さんでその票を筆跡鑑定にかけるまでもなく一発で久作の筆跡だと見抜いている)。
なお『新万猫』では都市設計にまで手を出している万能ぶりを見せている。同作における真似木市や三島コンツェルン本部ビルは全て久作の設計であり、その建築にも現場主義で陣頭指揮を取っていた。なので真似木の街にも三島の各社屋にも「久作しか知らず、久作にしか使えない隠しギミック」が山と搭載されている。その一方で、他のシリーズと異なり「武器や兵器の類は作るつもりはない」をモットーとしている
ちなみに、ここまでの媒体では共通する設定としてチェーンスモーカーがあったが、以降の媒体では時節柄もあって、タバコを吸うシーンはない。
TV版では「正義の味方」を志向するフリーの科学者。三島重工社長の重三とは学生時代からの腐れ縁で犬猿の仲。晶子さんとは原作やOVA版とはうってかわって超ラブラブである。
新OVA版「DASH!」では、三島重工の科学者である樋口博士の親友であり、ヌクヌクの開発者ではない。
樋口博士よりヌクヌクを託され、彼女のメンテナンスと武装解除、そして何よりも「ヌクヌクを人間社会で平和に生きられるようにする」ために力を尽くす。