概要
堀(壕)は、城内への敵の進入を防ぐ重要な役割を持つ要所である。
お堀といっても必ずしも水を張る必要性はなく、大阪城や名古屋城のように空堀の場合も多い。
外堀を埋める
城攻めにおいて、外堀を埋め立てることは非常に有効な手段である。
有名な例では、大坂の陣で豊臣家と和議を結ぶことになった徳川家が秀頼の命と領地を保障する代わりに大坂城の外堀を埋めるという条件を呑ませ、その後の工事で三の丸だけでなく二の丸の堀まで埋めることで大坂城の堅い守りを無力化し、夏の陣では堀を失った大坂城を攻め落として豊臣家を滅亡させた。
転じて、目的を達成するために、周辺の障害を取り除いていくことをいう。
恋愛における「外堀を埋める」
狙った異性と確実に恋愛関係になるために既成事実を強引にでも作り上げたり、(勘違いを含めて)周囲に関係を認知させることで相手の退路を断ち、相手に自分以外の異性を選ばせない状況へと誘導・追い込むことを意味する。
関連タグ
既成事実 計画通り 計算通り 言質 将を射んとする者はまず馬を射よ
名鉄瀬戸線:上述の名古屋城の外堀(空堀であり、周囲の河川の水面より底面が高い)に線路を敷いていた(1911~1976の65年間)。