概要
この世の不思議=魔人能力を追い求めるお嬢様。
初登場の『魁!!ダンゲロス』をはじめに幾つものキャンペーンに渡って登場するキャラの一人。登場する度に能力の挙動は微妙に異なるが、総じて奇跡を起こしては戦場を去っていくような効果を持つ。
謎の死病に脅かされながらも数多くの家人や友人、合縁奇縁に彩られ自分自身は2014年を境に死を迎えるものの四人に分身してまた現世を謳歌し直すという、まさに自分自身が不思議の塊である。
人物像
とある名家に生まれ、何不自由なく育てられるが、ある時を境に体の一部が動かなくなるという奇病に冒される。友人の後押しをきっかけに魔人に覚醒、家を飛び出して居を得る。
夢追中の姓名はこの時期に「夢を追い求め、呼び込む」という思いを込めて自ら改姓・改名したものでそれ以前の名は不明。
行動原理はすべて魔人能力を愛するが故と説明できる突撃少女。魔人能力は見るのも使うのも食らうのも大好き。危険を構わず渦中に飛び込んでは、永く残るように鉄製のメモ帳に記録する。
この際には眼球の保護用に眼鏡を着用する。
普段は活動しやすい格好だが、自宅にいる時や静養中は和装に身を包むことが多い。
一霊四魂
夢追中は2014年を境に謎の病の症状が進行して死を迎えるが、死後になんやかんやの奇跡が起こって、神下ろしを行った結果、四人に分裂して復活する。
四人は生前の記憶と人格、姿かたちを完全に受け継いでいるが、性格の方向性は大きく異なり、それぞれが別の道を歩んでいる。
夢追中
生前の名と姦﨑姦との縁を引き継いだ奇魂。
おそらくは生前の夢追に最も近い四分の一。後に一番大事な人(?)、姦との間に触手が尻尾のように生えたかわいい女の子「夢姦(ふぁんしー)」が生まれる。
なお、『ダンゲロス1969』でも姦崎と夢追は籍を入れ、同様に一児を得ているが姦崎が婿養子に入ったわけではないので夢追は姦崎姓となっている。
佐倉光素(さくらこうそ)
夢追中が生前有していた報道部ネームを受け継いだ和魂。光素とはエーテルのこと。
自邸「ゆめさこ神社」の神を自称し、イデア女子高生「林水素」部長と共に謎の年を取らない先輩として年々伝説を更新している報道部員。実体は桜や桃の花弁を依代に魂が宿ることで成り立つまさに神。
好奇心と賑やかし、魔人能力に身命を賭す性質を最も色濃く有するいたずら心となんでもありの塊で、並行世界を渡り歩いては様々な人と出会うことを繰り返している。
咲之倉ほづみ(さのくら―)
生前に殺人鬼・裸繰埜夜見咲(千坂)らちかとの間に絆を結んだ荒魂。地獄に足を運ぶことが多い。
夢幸みこと(ゆめさき―)
眠り続ける幸魂。その成就は今だ定かでない。
周辺人物
夢見ヶ崎さがみ(ゆめみがさき-)
夢追中のお目付け役兼護衛役兼剣術指南役。夢追が最も信頼を置く人物で、二人は仲の良い姉妹や師弟のような間柄である。誰もが憧れるようなカッコいい女性。
ダンゲロスのキャラの中でも“最強”の称号を持つ数少ない人物。不意打ちなど不慮の害意を防ぐ魔人能力を持ち、正面戦闘でも最強の名に恥じない戦闘力を有する。
社(やしろ)
夢追中の自邸である日本家屋そのもの。物は言わぬがなぜか夢追と意思の疎通は出来る。
正確には屋敷を構成する三つの建造物(民家、土蔵、神社)、加えて塀、庭という五つの要素が付喪神化して意識を同一化させた集合体で、夢見ヶ崎さがみと共に主人を護衛する役目を持つ。
社はひとつひとつが魔人能力を持っており、主人へほぼ鉄壁の守りを施し、自身も最高の籠城場所となる。
オウワシ
夢追中の親友であるでっかい鷹。オオタカなのにオウワシ。魔人化しているので人語を解し、喋ることが出来る。
ちなみにメス(女性)。話している内容を見るに、性格はわりと気弱で常識的で頑張り屋さんな普通の女の子である。向上心が強く、他の鳥類の芸当を大体こなせるよう研鑽を重ねている。
オウリュウ
夢追と姦が地下迷宮で拾った竜の子ども。なにかとひどい目に遭うことが多い。
ちなみに人間の姿に変化することもでき、この際は男の子と女の子、どちらの姿も取れる。
姦崎姦(かんざきれいぷ)
触手そのものが自立して存在する超自然的種族「触手」の名族「姦崎」の一員である触手の少年。
卓越した技量とは裏腹に一族では珍しい和姦派で内気な性格の持ち主だったが、紆余曲折の果てに夢追と結ばれる。
裸繰埜夜見咲らちか(らくりのやみさき―)
血統ではなく精神的交感をもって形成される殺人異能集団「裸繰埜」の一員である少女。
男女問わず美しい人間と血管を愛し、数多くを殺めてきたが夢追との出会いが転機となり――。