概要
CV:篠原恵美
大徳寺美子とは、『プロジェクトA子』のキャラクター。
通称B子。
大富豪である大徳寺財閥のお嬢様で、グラビトン学園では生徒会長も務める校内のマドンナ。
容姿端麗で成績優秀なお嬢様であり、取り巻きを率いる学園内のマドンナであり、学校の成績も優秀。A子の怪力に対抗するため自身でビキニアーマー型パワードスーツを開発するほどの優秀さもある。
しかし、その実はマッドサイエンティストに近く、自宅の研究室では奇声を上げつつ設計図を引いていた。
室内には、顔や体中にバカアホと刺繍している、A子を模した呪いのぬいぐるみもあったりする。
また、設計するメカに関しては、デザインやネーミングのセンスだけは恐ろしくダサい。また、どこか抜けている。
例:
- マシン形態から細身のロボに変形する「MAX5000」。コックピット内の搭乗者が変形と共にねじれてしまい、動かそうとしただけで複雑骨折。結果、A子の足払い一発で倒れ撃沈。
- 五体の巨大ロボ「嵐山5(ファイブ)」。短足寸胴の巨大ロボで、はっきり言って「めちゃくちゃダサい」。A子の前にあっけなく破壊された。
- 「赤城山28号」メイン画像で着ているパワードスーツ。
デザイン面では、自分で「魅惑のMライン」と言い切っており、A子とC子に「何それ」「恥ずかし~」と引かれた。
性能面は申し分なく、実際A子の怪力と互角に殴り合えるのみならず、飛行能力に腕に装着したミサイルランチャーなど、デタラメに高性能。
後に完結編では、四体のメカが合体する巨大ロボ「A子ロボ(A子を模した巨大ロボ)」も登場する。
幼少期は、おかっぱで顔にそばかす(A子いわく「ブツブツ」)があって、目つきがよろしくない少女だった。幼稚園にてA子・C子と一緒だったが、C子の事がお気に入りで、その感情の裏返しで毎回C子にちょっかいを出してイジメていたが、そのたびにA子から手痛い仕返しをされていた。
その外観のあまりの変わりように、A子とC子は信じられなかった。
非常にぶっ飛んだ性格であるものの、C子に対する想いは本物で、裏を返せばそれだけ一途でもある。
また、A子が後にK君に片思いするようになってからは、A子に対しても良きライバル的な関係に若干変化しつつあった。
角川文庫版では、A子同様に同性愛者であり、C子をめぐりA子と対立することに。C子の事を想って、風呂に浸かりつつ自慰行為をしたりしている。
設定資料集によると、本編終了6年後は大学院に在籍している。
さまざまな研究は、(彼女以外は理解できない)美学や無茶ぶりが災いし、学会からは無視され続けているとのこと。結婚の話は断っているらしい。
また、世界観の異なる「A-KO THE VS」では、A子の相棒として、とある惑星にて一角獣ハンターになっている。
余談
篠原恵美さんの、声優デビュー作のキャラでもある。
「プロジェクトA子」の本編ラストカットは、彼女の顔が画面いっぱいにどアップになり、意味ありげにニヤリと笑みを浮かべる……という絵面が多い。
この事は、アンソロジーでもネタにされていた(コマに大きくアップになり、にやりと笑う事で、投げっぱなしの内容でも終わった感じになってしまう事を実行)。
「くりいむレモン」時の初期設定時の名前は「東和美子」。
レズビアンではあるが、同時に嗜虐的であり、C子(本作におけるC子とは、やはり性格・容姿・設定が異なる)をめぐりA子と対立していた(こちらのB子抱くC子への感情は、「愛玩する奴隷」のような扱い)。また、A子に匹敵するほどのテクニックを有しているらしい。
外観の違いは、髪形が若干異なる程度。ただし、設定画の隅には「17歳だが老けて見える」「一部スタッフからはオバサン呼ばわりされている」などと書かれていたりも。
やはりパワードスーツを着用する。そのデザインは、本編の赤城山23号と基本は同じだが、「豪奢で扇情的なランジェリー」のようなアレンジが施されている。
R-18作品のキャラらしく、絵コンテの時点でC子との濃密なベッドシーンが描かれているのみならず(寝取るような形でC子を抱いていた)、サディスティックな一面も見せている。
日本中の学園征派を目的にしているらしく、C子を犯した上で、A子の何らかの秘密を聞きだしていたらしい。
ラポート社から出た「A子」アンソロジーコミックの一編では、この初期設定のB子と本編とのB子とが相対し、互いに互いの事を「一途バカ」「淫乱18禁」などと罵り合っていた。
更に、「初期設定のA子と本編のA子、異なるお互いの相手と戦ってはどうか」と言われたB子たちは、実行しようとするも、やはりそれぞれの全く異なるC子を見て「こんなC子はいやだー!」と頭を抱えていた。