大満腹王
だいまんぷくおう
株式会社コンパイルからリリースされたコンピューター用カードゲーム。
同社から発売されていたディスクマガジン『Disc Station』(以下DS)に以下の2作が収録された。
- 大満腹王
1996年1月9日発売のDS09号に収録された。対応機種はPC98。
2024年8月現在はプロジェクトEGGで配信されている。
- 大満腹王2
1999年3月6日発売のDS22号に収録された。対応機種はWindows。
ブラウザで動作するJavaゲームで、サウンドはついていない。
こちらは動作環境の問題か、現在は復刻配信はされていない。
ストーリーは2作とも「大満腹王」が開催する料理大会で、優勝者にはキングシェフの称号が与えられる。
2のストーリーによると、料理大会は「大満腹国最高料理人決定大会」という名前で、4年に一度の開催のようである。
同じく2のストーリーによると優勝者には思いのままの褒美が与えられるそうだが、エンディングでその描写がされたのは一部のキャラクターのみである。
1作目は最初は4人対戦で、1人が敗退するごとに3人、2人と対戦人数が減っていく形式だったが、2は全て2人対戦になるようになった。
順番に料理カードを出すことによって、王様の満腹度を上げてゆき、王様の満腹度が1000を超えてしまうと食べ過ぎになり、その時カードを出したプレイヤーが負けとなる。
カードには次の相手にカードを多く出させたり、満腹度を下げさせてたりするなどの、特殊な効果を持つものもある。
2では2つのカードを組み合わせて、異なる効果のカードに変化させる「調理」という新システムも追加された。
- 大満腹王
両作を通じて登場する王様。後に「レストランKING」でも城にいる王様として登場している。
2の大会参加者
今回は5人の参加者を全員プレイヤーキャラクターとして選択できる。
- 味岡 光一
年齢:14才、出身:日本(神奈川県鎌倉市)、得意料理:和食(特に家庭料理)、備考:料理人の父に料理を教わる
天才料理人の父が行方不明になった数年後に、昔父も出場していたと聞いていた「大満腹国最高料理人決定大会」の案内状が手元に届く。父がこの大会に出場しているかもしれないと思い参加する。
- パティ=シュクル(メイン画像)
年齢:8才、出身:フランス(パリ)、得意料理:お菓子(洋菓子)、備考:お菓子作りの天才少女
兄から大満腹王の噂を聞き、世界一の料理人になる事を決意して大会に参加する。
- 小猫(シャオマオ)
年齢:2才、出身:中国(四川省)、得意料理:中華料理、備考:老料理人に料理を教わる
おじいさん(恐らくは備考欄の老料理人)と一緒に暮らしているパンダ。生まれて間もない頃に住んでいた竹林の竹が全て枯れてしまい、仲間とはぐれて山のふもとで倒れていた所をおじいさんに助けられた。おじいさんから大満腹王の開催する料理大会で優勝すればどんな望みもかなえてくれる話を聞き、竹林を元に戻してもらうために参加する。
- プレーゴ=ティターニオ
年齢:0才、出身:イタリア(フィレンツェ)、得意料理:イタリア料理、備考:天才科学者に作られた料理ロボット
ティターニオ博士に製作された料理ロボット。数ヶ月前に夕飯の買い物に出かけた時にナンパに夢中で帰ってこなかったことで博士を激怒させ、「キングシェフ」にならないとスクラップにすると言われ、博士の名誉のためにも優勝を狙い参加する。
- マスク・ド・シェフ(自称)
年齢:不明、出身:不明、得意料理:不明、備考:自分を負かした男を探している
自分の作る料理こそ世界一だと自負する男。自分が今までに唯一味わった敗北から這い上がるために苦労してきた。リハビリ代わりに大会に参加する。
備考欄の「自分を負かした男」は、会話から恐らく味岡光一の父と思われる。
ゲームに登場するメニューには、当時コンパイルが実際に出していたお菓子「ぷよまん」も存在する。
2作とも、タイトル画面である操作をすると、「大満腹王」が、「犬満腹王」なる犬の姿の王様に変化する裏技がある。