概要
大宰 久雄と表記されることもある。
戦後間もない1946年に、生活の道を求めてNHK東京放送劇団に2期生として入団した。独特の高い声を活かしてラジオの声優として活動した。この頃に三崎千恵子など、後の『男はつらいよ』シリーズで共演する人たちと知り合う。1955年からフリーとして活動する。
その後、黎明期であったテレビで活動した。特徴的な声質から外国作品の吹き替えの仕事も多かった。1965年、フランク・シナトラ監督・主演の日米合作映画『勇者のみ』での演技が高く評価される。
『男はつらいよ』シリーズで「タコ社長」の役で48作に出演し、渥美演じる寅次郎との掛け合いのシーンは、映画館やお茶の間を爆笑の渦に巻き込んだ。
1977年10月8日から1979年7月7日まで、ニッポン放送で『タコ社長のマンモス歌謡ワイド』という番組でパーソナリティを務めた。
1987年頃からは仕事上のストレスによる飲み過ぎから糖尿病との闘病が続いたため、『男はつらいよ』での出番が少なくなり、メディアの露出も控え気味だった。
1998年11月20日、胃癌のため東京大学医学部附属病院分院で死去した。74歳没(享年75)。