『千字文』にある句「上和下睦、夫唱婦随」(上に立つ者が和らぎ合えば、下々はお互いがむつまじく暮らすようになり、夫がまず発言し、妻がそれについてゆく)を出典とする。
老子の弟子の著である『関尹子』に「夫唱婦随」とあるのがその典拠とされるものの、この書物の現在伝わるものは偽作とされる。
夫は男性の盛装した様子の字で、立派な男の意。
婦は既婚の女性をあらわす字で、茅を束にしたものに酒をひたして屋敷の内を清める神聖な仕事を司る地位の女性を主婦という。
随は、つきしたがって道をゆく意である。
訓読みは「おっととなえつましたがう」となる。
関連タグ
婦唱夫随…夫と妻の立場を入れ替えた造語。