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概要編集

薬屋のひとりごと』の登場人物。


に古くから仕える名門「子」一族の当主。淑妃・楼蘭妃の父でもある。

皇帝が登極するはるか昔、「子」一族の傍流でありながら国の実権を握っていた先帝の母(皇太后=女帝)に取り入って才を認められて宰相に任じられた人物である。

その政治的手腕は女帝が認めただけあって、無能とされる先帝に実権を握らせずに国を傾けさせることもなかったのも、宰相となった子昌が女帝のもと辣腕を振るったからである。

その政治手腕の確かさは、煙たいとだれもが思いつつも認めざるをえず、皇帝さえも頭があがらない老政治家とされている。


皇帝が登極して5年、美貌の宦官壬氏が皇帝に取り立てられて後宮の管理者になったことが「(壬氏は)皇帝のお手つき」になったと官吏や女官の間で噂されていた。

青い薔薇を皇帝に献上した壬氏を、官吏たちが見る目は、

  「宦官の若造ふぜいが」と蔑む目や

  「壬氏の美貌に惹かれた」者など様々であった。

学問や武芸に励み、みずからの力で権力を握ることを考えていた壬氏は、

官吏たちのわかりやすい蔑みや美貌に惹かれた目は利用しやすいとも考えていたが、

古くから茘に仕える宰相・子昌だけは

  「何を考えているのかわからない」

ただ、みずからの政敵になることだけは直感でわかり、警戒の念を強めていった。


一方で子昌の一族内での発言権は強くない。

一族傍流であるものが女帝に取り入って一族の長になり、後宮に入っていた嫡流の娘・神美を娶ったことが原因であった。

神美自身、皇后になる野心があったが先帝に手をつけられることがなかっただけでなく、一族の末流にある男の妻にされたことが彼女のプライドを傷つけることとなってしまった。

関連タグ編集

薬屋のひとりごと 楼蘭妃

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