概要
アンデルセン童話の一つ。
邦題の小夜啼鳥とはスズメ目ヒタキ科に属するナイチンゲールの事である。
舞台は欧州ではなく、なんと中国となっている。ちなみに、ナイチンゲールは中国には生息していない。
そのまま日本でも「ナイチンゲール」とも呼ばれる。
なお、この世界観においてはナイチンゲールは人間と普通に話す。
あらすじ
中国の皇帝は自慢の御苑に住む小夜啼鳥の声を気にいり、家臣に探させる。
発見された小夜啼鳥は宮中で皇帝に美しい歌を聞かせ、皇帝もそんなナイチンゲールをこよなく愛していた。
しかし、日本の天皇から宝石に彩られた細工物のナイチンゲールが贈られると皇帝は二匹を同時に歌わせてみたが、うまくいかないので、仕方なく細工物だけに歌わせることにした。すると、皇帝を含めた人々はネジが巻かれる限り歌い続ける細工物の歌にばかり耳を傾けるので、ナイチンゲールは姿を消してしまう。
民衆の中でただ一人貧しい猟師だけは「本物によく似た綺麗な鳴き声ではあるが、何かが足りない」と本質を突いた発言を残した。
やがて細工物のナイチンゲールは部品が摩耗して次第に美しい鳴き声を鳴らす事が出来ず、本物のナイチンゲールの歌声も聞けなくなった皇帝はとうとう病床に伏してしまい、死神の迎えを待つばかりとなった。
そこへあのナイチンゲールが帰ってきて美しい歌声を聞かせる。すると死神まで美しい歌に耳を傾け、どこかへ消えてしまった。皇帝は峠を越える事が出来、ナイチンゲールに宮中に留まるよう頼むが、ナイチンゲールはこれを断る。しかし、度々宮中に現れては美しい歌声で鳴いたという。
関連タグ
キャスター(Fate/EXTRA-CCC):fate/Grandorderでは小夜啼鳥を召喚して攻撃する事がある。