プロローグ
オープニング
誰かがドアをノックして開ける。タモリが一人、デスクに座っている。
「こんばんは。さて今年も就職活動が本格化して来たようで、
街には真新しい背広に身を包んだ若者が目立ち始めました。
彼らは皆、希望に満ち溢れたような顔をしていますが・・・」
タモリが立ち上がり、歩き出す。
「たった数回の会社訪問や面接で、その企業に就職出来るかどうかが決定されるわけですから、
くれぐれも慎重に行動してください。でないと貴方の残りの人生真っ暗になります。
それはともかく、また一人真面目な学生が社会に飛び出そうとしています」
後ろからノック音が聞こえ、タモリが振り向く。そして、ドアが開きカメラが光の奥へと進む。
概要
1990年8月23日放映分のトップを飾る物語。就活に勤しむ実直な学生が訪問した会社の闇とは。
キャスト
西原保:鶴見辰吾
市井稔:津村鷹志
その他:福田健次
スタッフ
原作:阿刀田高 「屋上風景」(文藝春秋「明日物語」収録)
脚本:小中千昭
監督:土井茂
あらすじ
就職活動をしている西原(鶴見辰吾)は、ゼミのOBである高野を頼って会社訪問にやってきた。しかし、高野は会議が終わらず待たされることに。時間をつぶそうと地下の社員食堂に向かうためエレベーターに乗った西原。しかし、地階のボタンを押したはずが、なぜか屋上に着いてしまう。そこで、一人の男が西原に声をかけてきた。男は、ここで自殺する人の話を始め…。
※公式サイトより
余談
この回の他の作品『坂道の女』、『だれかに似た人』もまた、阿刀田高氏の短編が原作となっている。
関連タグ
あやしい鏡:上記の作品の他の同作者の短編が原作となっている。
0.03フレームの女:この回の脚本を手がけた小中千昭氏原作の短編小説。'13秋の特別編にて映像化された。