「『信じていれば夢はかなう』それはたぶん本当だ」
「ただし一文が抜けている。『信じて努力を続ければ夢はかなう』これが正解だ」
「さらに言えば『他のライバルよりも一時間長く毎日努力を続ければ、
ある程度までの夢はかなりの確率でかなう』だ」
概要
羽海野チカのマンガ・アニメ『3月のライオン』に登場するプロ棋士。
新人戦決勝で桐山零と対戦する将棋連盟関西本部に所属する棋士、五段、25歳。
レース鳩の飼育を趣味にしている。
4年連続で新人戦を制した実力者ではあるが、容貌魁偉、スキンヘッドの大男で初見では25歳に見えず、初対面の零も対局相手のいかつい風貌に戸惑った表情を見せている。
零の心友・二海堂晴信五段が重い腎臓の病気を患っていることを知る数少ない人物でもあり、新人戦準決勝で彼と対戦したときには「決め手がない」として持久戦に持ち込み、千日手の果てに二海堂を途中棄権、体調不良による入院に追い込んでいる。
決勝で山崎と対戦した零は、彼の実力を認めつつも二海堂を棄権に追い込んだ手段を怒っており、一瞬、攻めに悪手を打とうとしたとき、二海堂の「投げやりなことと、潔いことはちがう」との一言を思い出して踏みとどまり、新人戦優勝を果たす。
人物
4年連続で新人戦を制するほどの実力者だが、まわりにいるのはいずれ劣らぬ猛者であることから壁にあたって跳ね返され、成績も伸び悩んでいる。
その間も、彼より若い棋士たちが軽々と壁を乗り越えていく。
桐山零、二海堂晴信はその代表である。何度跳ね返されてもひるむこともなく壁に挑んでいく2人を山崎は、あせり、嫉妬、恐怖の目で見つづけた。
新人戦決勝で零に敗れた山崎は初心に帰り、零や二海堂らが戦う舞台に戻ることを思い出し、入院した二海堂を人知れず訪れている。