「記憶って過去のことだけじゃないのね、今のこと、明日のことまで……」
CV:清水香里
概要
本シリーズの主人公を務める少女。
ゲーム版では11歳~14歳まで成長する姿が描かれ、アニメ版では14歳の中学生として登場する。
アニメとゲームで設定が若干異なるが、両者が同名の別人なのか、パラレルワールドなのか等の関係性は不明。ただし、容姿(髪型)や性格等は似通っている。
容姿
左側の髪だけを伸ばしたアシンメトリーの髪型が特徴的な美少女。
ゲーム版によると、これは左耳を隠すことで幻聴を防ぐためのものらしい。
アニメ版では自宅でNAVIに没頭する時は静電気対策として下着姿でいることが多い。
また、寝る時にはクマのパジャマを愛用している。かわいい。
アニメ版
元々は内気で物静かな普通の少女だったが、父親からNAVI(コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末)を与えられてからは自らNAVIを改造して高性能化し、ワイヤード(インターネットで構築された電脳世界)の深層にアクセスするなどハッカーとしての才能を開花させ、様々な事件に巻き込まれていく。同時に、内向的だった性格が急に社交的になったり、また元に戻ったりと人格面の変化も生じていき……
家庭環境はおぞましい状態になっており、NAVI画面の前でケタケタ笑う父親の康男、娘たちへの関心を全く示さない母親の美穂、玲音の事を疎んでいるうえに、ある出来事で気が狂ってしまった姉・美香と暮らしている。学校には親友のありすが居る為、なんとかクラスメイト達との交友は保てている。
しかし、物語の進行とともに家族たち、そして玲音自身にも大きな秘密が隠されていることが明らかになっていく。
ワイヤードでの存在
アニメ版の劇中では玲音と同じ姿をした複数の存在がワイヤードに出現。現実世界の混沌を招くだけでなく、やがて玲音自身を追い詰めていくようになる。
- レイン
岩倉玲音であって、岩倉玲音でない存在。口は悪いが気風が良く、情に厚い性格。
最初は玲音と別人として全く異なる場所で目撃されるが、次第に岩倉玲音のもう一つの人格として描かれていく。
- lain
岩倉玲音の姿をしている別の存在。こちらはレインとは違い、完全に別の存在として描かれている。明確な悪意の現れであり、その姿を利用してワイヤード上で暗躍しその罪を玲音になすりつけて葛藤と苦悩に陥れる。
- れいん
アニメ最終回に登場するワイヤードの女神。常に微笑みを絶やさない慈母のような性格。玲音とワイヤードの関係について全てを知っている。
こちらは別の存在というよりも、女神が玲音の姿で現れているという方が近い。
ゲーム版
ゲーム版では姉はいないが家庭環境はそれなりに良く、今日子という仲の良い友達もいる。
12歳ごろから幻聴を感じるようになったので、米良柊子の下でカウンセリングを受け始める。
しかし、クラスメイトの男子・トモくん絡みの三角関係で今日子との仲が悪くなり、不登校気味になってしまう。中学校進学後はこちらでもハッカーとしての才能を開花させていき、同時に精神医学への興味を持ち始める。また、柊子には美里という親友が出来たと語っていたが、この「美里」は実在しない人物であることが明らかになるなど、ゲーム内で提示される玲音の情報は疑わしいものが多くなり始める。
最終的に岩倉家は夫婦関係が破綻して玲音ひとりになり、玲音は「お父さん」を模したロボットを作って自分で壊したり、カウンセラーであるはずの柊子をカウンセリングをするなど狂気的な状況に陥っていく。そして、自分の「実在」をワイヤードに見出し「記憶」はデータに過ぎないという思想を抱いた彼女は……
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