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川瀬涼子

かわせりょうこ

満田拓也による漫画『MAJOR』およびそれを原作とするアニメ『メジャー』に登場する登場人物。
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概要編集

声:遠藤久美子


吾郎より2つ年上の、アメリカ帰りの帰国子女。少年野球チームの名門「横浜リトル」の女の子投手。右投右打。

腰近くまで長い髪を、三つ編みにしているのが特徴。


一見可愛らしく、人当たりもいい女の子だが、実は勝負事にはとても負けず嫌いな性格。


幼少期のアメリカ在住時、ジョー・ギブソンに憧れ、野球に目覚める。その影響で、ポジションはピッチャーで、投球フォームはギブソンの姿勢と同じく「片足や両手を胸の前に構えてから投げていく」スタイルを取る。

得意な球種は、打者の麓で小さな動きを行い打者を狂わせる速球・ムービングファストボールである。


『MAJOR』の主人公・茂野吾郎の初恋の相手であり、涼子本人も吾郎との仲は良好的で彼のことは満更でもなさげだった。

しかし、ある日、ギブソンが吾郎の父親でプロ野球選手であった本田茂治をデッドボールで死に追いやる事故を引き起こして試合に出られなくなったことにかつて不満を抱き、思わず「避けられない方が悪いじゃん」と、茂治に見当外れな非難を向けるという、幼心にも余りにも無神経な言動を行ってしまい、吾郎の恋心は完全に消え失せた(勿論亡くなった本田茂治が吾郎の父親であることは知らずに発言していたのだが、事実を知った彼女から涙ながらに謝罪されても、吾郎の恋心が戻ることはなかった)。


三船リトルとの試合では延長戦にて登板し、吾郎と対峙した。だが、彼のボロボロになりながらも長打を打っていく姿勢に監督の樫本監督は敬遠を指示するも、彼女の「男子との真剣勝負はこれで最後(小学6年生)かもしれない」という気持ちから吾郎との真剣勝負を望み、最後は彼にランニングホームランを打たれ、試合に敗北した。


その後、物語の舞台は中学生編に突入する…が、残念ながら涼子は原作本編では一切登場しなくなる


『主人公・吾郎の初恋の相手』で、『ヒロイン・清水薫の恋のライバル』であり、且つ『吾郎の因縁の相手であるギブソンに関係するキャラクター』でもある事から、何かと存在感の大きいポジションにいたのだが、上記の通り原作本編ではリトルリーグ編以降登場しない為、同然のことながらギブソンの息子であるジョー・ギブソン・ジュニアとの絡みも存在していない。


原作者である満田拓也は、涼子について「消化不良だった」と述べている。


アニメでは、流石に涼子のこの扱いに不備に思ったのか、リトルリーグ編以降もアニメオリジナルストーリー展開でちょこちょこ登場している。

一応、原作の関連書籍である『キャラクター名鑑完全版』では、原作者による、彼女がメインとなったエピソードが書き下ろされているが、アニメ版の彼女の進路とは大幅に異なる。


原作版でのその後編集

原作では、彼女は埼玉県立大磯高校に進学。

普段はショートヘアだが、ウィッグや伊達眼鏡を付けて学校生活を送り、野球部ではそれらを外し「川瀬涼太」という偽名で、男子として入部している事が判明している。


アニメ版でのその後編集

アニメでは、涼子が吾郎に涙ながらに謝罪した後の、吾郎と涼子の和解がハッキリと描かれている。


第2シリーズ(中学生編)では、吾郎たちが中学3年生の際に、山下高校に進学していた。今でも男子に混じって野球を続けているが、高校では規定により公式戦に出られない為、練習試合での参加のみに留まっている。

清水薫と偶然再会し、その際には「あの試合(三船リトル戦)に勝っていたら、すんなり野球を辞めていたかも」と語っている。

薫は吾郎と学校が離れることが嫌で、吾郎と同じでも女子ソフトボール部の無い海堂高校へ本当に進学するのか進路に悩んでいたが、この涼子との再会をきっかけに、薫は吾郎とは別の進路で、女子ソフトボール部のある聖州学院高校への進学を決める(原作では、吾郎の言葉を代弁した小森の言葉で、薫は聖州進学を決める)。


第3シリーズ(聖秀学院編)では、大磯国際大学に進学し、大学でも男子に混じって野球を続けており、スライダーが使えるようになっている。

寿也と小学生ぶりに再会し、自信過剰になっている彼に助言を行った。

また、高速スライダーの使い手である香取に対抗する吾郎達のために、マネージャーの鈴木綾音からの頼みで、小学生ぶりに吾郎と再会。

吾郎相手にスライダーボールを投げる特訓に付き合い、リトルの時のような険悪な様子は全く無く、友好的な関係を築いていた(原作では清水大河が吾郎相手に投げ切っている)。


第5シリーズ(W杯編)では、大学で就職活動をしている。就活が上手くいっておらず悩んでいる際に、メジャーで活躍する吾郎の姿をテレビで見て、彼女も独立リーグでトライアウトに挑戦を決意する様子が見られ、これがアニメでの彼女の最後の出番となった。


その後の吾郎のメジャーでの活躍や、退団して薫と夫婦になり、泉と大吾の父親となった吾郎を描いたOVAの『メジャー 夢の舞台へ』や『メジャー メッセージ』には登場しない。


なお、成長後の彼女の普段の容姿は原作とは大幅に異なり、伊達眼鏡やウィッグの設定は無いが、姿はウィッグを付けた原作の涼子に近い容姿をしている。


余談編集

  • パワプロアプリ』では、少女時代に対峙していた吾郎(聖秀学院高校)やかつてのバッテリーである寿也海堂学園高校)と共に青年期の涼子がコラボキャラとして登場していたが、容姿は原作の姿に近く、ユニフォームも白の配色に「川瀬」と書かれたシンプルな物になっている。(アニメ準拠の場合、大学生時代の涼子のユニフォームは「赤を基調とした帽子やシャツと縦縞のズボン」であり、その部分で大きな差異が出ている)
  • 上記の「避けられない方が悪い」という発言は、横浜リトル時代に茂治本人が自分に怪我させてしまった樫本に言っている。樫本は後にデッドボール恐怖症だった吾郎に茂治の言葉を代弁する形で上記の過去を話している。トラウマから解放された吾郎も似たような事を言っており、聖秀対海堂での戦いで阿久津にデッドボールを当ててしまった際に「ちっ、よけろやヘタクソ」と野次を飛ばした事がある。
  • ギブソンJrも登場当初、吾郎に対して茂治の事を中傷したが、彼の場合は事故が原因で家族が離散して孤独な幼少期を送った被害者の側面がある為、ファンというだけで完全な部外者である涼子と違い、擁護する意見が多い。
  • 吾郎が涼子への恋心を失い、彼女への心情を話している場面や傍でそれを聞いていた清水が少女漫画に出て来そうなヒロイン(偏見)みたいに涼子を庇う、吾郎を嗜める様な言動をせず、ホッと安堵の息を吐いているのを吾郎達が小学生だったのも含めてリアリティがあるという意見がある。


関連タグ編集

MAJOR/メジャー 横浜リトル

本田吾郎/茂野吾郎 佐藤寿也

吾涼ゴロ涼

水と油…彼女と吾郎の関係を指すタグ。

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