概要
もとはビデオゲームを原作とするマルチメディア作品で(『carmensandiego』参照)、1994年から1999年までFOX放送のキッズ枠で放送された。制作はDICプロダクション(現DICエンターテインメント)。全4シーズン計40話。
別シリーズとの区別のために『FOX版』もしくは『on Earth』と称されることも多い。
日本語翻訳版はNHK教育で放映された。
モーツァルトのオペラから編曲したOPが有名で、記憶に残っている人もいるかもしれない。
登場人物
CV:リタ・モレノ(Rita Moreno) / 一城みゆ希
国際窃盗団VILEの女首領。特徴は赤い中折れ帽とトレンチコート。
作中では敵対関係にある探偵団体ACMEに所属していた過去を持つ。
高技術の機器と大勢の手下を使って、世界中の有名な宝を盗み続ける。
犯罪者ではあるがその行動は私利私欲のためではなく、独自の道徳・倫理規範に基づく美学を持ち、後期エピソードではより邪悪な存在と敵対し、自らを追う宿敵であるアイビーとザックを助けることもあるダークヒロインとしての側面も見せている。
- アイビー(Ivy)
CV:ジェニファー・ヘイル(Jennifer Hale) / 深見梨加
ACMEに所属する18歳の少女探偵。武道の有段者であり、航空機の操縦技能も備えている。
弟のザックと共にカルメンを追い続ける。
- ザック(Zack)
CV:スコット・メンヴィル(Scott Menville) / 高木渉
ACMEに所属する14歳の少年探偵。アイビーの実弟。マルチリンガルで映像記憶技能の持ち主。
- C.H.I.E.F.(The Chief)
CV:ロジャー・バンパス(Rodger Bumpass) / 江原正士
ACMEの司令官を務める人工知能。正式名称は"Computerized Holographic Imaging Educational Facilitator"。
かつてはロボットとしての機体を持っていたが、作中では立体映像のアバターで探偵たちに指示を与えている。
オープニング冒頭で「怪盗カルメンサンディエゴは何処だ!?」と叫んでいるのも彼である。
- プレーヤー(Player)
作中唯一の実写キャスト。後ろ姿のみの出演であり、名義はクレジットされていないがシーズンごとに別人が演じている。
原作に相当するビデオゲームを意識した「プレイヤー」であり、設定としてはコンピューターによる調査、あるいはカルメン自身からの通信によって獲得した情報を、C.H.I.E.F.を介してACMEの探偵たちに伝える役どころ。
- ACME探偵団
世界各国に構成員が駐在し、アイビーとザックを支援する。
- VILEエージェント
カルメン配下のエキスパート集団。
後期エピソードで登場した、カルメンよりも邪悪で危険な存在。これらに対峙するため、カルメンが主人公サイドと共闘する展開もあった。