抽象絵画
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ちゅうしょうかいが
抽象的に描いた絵画。
抽象絵画とは、絵に描く対象の造形を捨象し、点や線などと色彩によってその美しさを表現しようとした絵画のこと。抽象画ともいう。
歴史的には、画題の形状そのものに着目して題材にしたセザンヌ、そしてそれを立体に還元して表現しようとしたキュビズムの影響を元にしているとされる。抽象絵画はキュビズムが残していた対象の造形そのものを作品から取り去っている。代表的な画家にはロシア生まれのカンディンスキー(1866-1944)、スイスのパウル・クレー(1879-1940)、オランダ生まれのピート・モンドリアン(1872-1944)らが挙げられる。
抽象絵画の作品にあるのは一般には単純な図形だけであり、「描かれた対象」は見当たらない。では何を鑑賞するのか?実は正解というものはないとされる。実際に存在する対象を抽象化しているのかもしれないし、実在する対象ではなく画家の心象を表現しているのかもしれない。それらを鑑賞者の観点で展開する事が「抽象絵画の鑑賞」であるという。
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