概要
イナズマイレブンGOの雷門中(通称新生雷門)の2年生キャプテン神童拓人と、その雷門中に入部した1年生の松風天馬のカップリング。
管理サッカーに蝕まれた世界を憎みながらも強大な力にあらがえず自分の無力さに苦しむ少年とその少年の心に光を差す少年、このふたりが中心となって世界を革命する話は視聴者の感動を呼んだ。
8話までは二人は意見が対立しており、自由なサッカーへの憧れをまっすぐに抱く天馬に神童が嫉妬、天馬を拒絶する関係性だったのだが、管理サッカーに耐えられず退部届を提出した神童の自宅に天馬がおしかけ心のぶつかりあいをしたのをきっかけに二人の関係が変化していく。
どれだけ痛めつけても管理サッカーには逆らえないとことばを浴びせても立ち上がり、眩しいことばを返してくる天馬に心を拓き、革命を決意する。
その後時を経て36話、自由なサッカーを続けて良いのかと天馬が落ち込む展開があるのだが、そんな彼を助けようとなんと神童が木枯らし壮へ見舞いにくる。
「あの時と逆だな、おまえが俺の部屋に押し掛けてきた時だよ。」
「俺はおまえとサッカーがやりたい。
革命とかそういうの関係無しに、ただ一緒にボールを蹴りたいだけだ。」
8話でサッカーへの想いに苦しみ閉じこもってしまった神童が今度は逆にあの時助けてくれた天馬のもとに赴き、ことばを投げかけ、天馬の心を蘇らせる。
この回はふさぎ込む相手を想い部屋を訪ねる点以外にも、その後のお話の根幹となる回話をする、夕暮れのなか河川敷でのサッカーをする、となにかと8話との対比となっており、8話と一緒に見ることを強くお勧めする。
決勝戦直前では、準決勝で倒れた神童に代わり天馬が代理キャプテンを務める。
また決勝戦ではキャプテンとしての自信を失った天馬のもとに神童が駆けつけ、天馬をもう一度サッカープレイヤーとしてよみがえらせるきっかけを与える。
神童は天馬に救われ、また天馬は神童に救われる、というのがGOのお話なのである。
その後天馬は正式にキャプテンとなり、神童の助言や鼓舞を受けながらもキャプテンとして雷門、そして日本代表として成長していくこととなる。
テレビアニメ
・イナズマイレブンGO(ホーリーロード編)。
Road of TakuTen.と名高く、原点にして頂点。
※あくまでエピソード確認の参考としてご覧ください。
01話 | 天馬を襲うボールを神童が弾きかえす。(おまえたち、神聖なグラウンドでなにをやっている!) |
---|---|
02話 | 黒の騎士団との絶望的な試合と点差の中、天馬の諦めない行動と言葉に感銘を受けた神童が化身を発動させる。 |
04話 | 天馬の入部テスト回。今のサッカー界に囚われない自由な天馬に嫉妬を募らせその想いをボールにぶつけるが天馬はめげずにサッカーに向き合いたいという姿勢を崩さず立ち向かう。 |
06話 | なにも知らない天馬に「おまえになにがわかる!」と胸中の想いをぶつけてしまう神童。しかし後半天馬の「サッカーに向き合え」という気持ちのこもったボールについ反応してしまいゴールを決める。「あいつのボールは言っていた。サッカーに向き合え、と。」 |
08話 | 退部届を届けた神童の家へ天馬がおしかけ、ふたりきりで会話、その後河川敷でサッカーをすることになる。「天馬の笑顔が見たかっただけかもしれない…。」(余談だが「サッカーを友達みたいに言うのはやめろ!」はこの回。) |
09話 | 天馬と信助のアシストによってシュートを決める神童。天馬に向けてニッと笑顔で答える。 |
16話 | 天馬と神童のふたりで帝国のゴールまでこぎつけていくふたり連係プレーが見られる。 |
17話 | 剣城の加入に一同が静まり返るなか天馬が「俺は剣城を信じます。」そんな天馬のことばを信じたかのように「俺も剣城を信じる。」と言う神童。 |
21話 | 天馬・神童ペアでの2vs2の練習試合。 |
29話 | 唐突に天馬の話をし始める神童。「あいつが入ってきて、すべてが変わった。」 |
32話 | 自主練習をする天馬達の輪に突然割って入る神童。「革命を最初に吹かせたのは天馬、おまえだ。」 |
34話 | 「天馬!」「はい!」の掛け声が3セットもある回。 |
36話 | イナズマイレブンGOを見たすべての人類が狂う伝説の拓天回。結婚回と名高い回なので絶対に見てほしい。「俺はおまえとサッカーがやりたい。 革命とかそういうの関係無しに、ただ一緒にボールを蹴りたいだけだ。」 |
40話 | キャプテンとして任命されたものの、憧れの神童キャプテンのようなゲームメイクができず、落ち込んだ末に神童の入院先へ面会に行く天馬。そこでの神童のことばが決勝戦に繋がる。「おまえならできる、俺にはわかる。」 |
41話 | 神童キャプテンからの「それが天馬の良いところだ。」「頼んだぞ、キャプテン。」そして試合に出られないことを寂しそうに零す神童に「いえ、キャプテンも一緒です。」と応える天馬。お互い同じフィールドに立てなくとも想いは持っていくという会話。 |
43話 | 強大な敵の強さとボロボロになったチームメイトを見て泣き崩れる天馬のもとに現れる神童拓人。「伝えなくちゃいけないことがあるんです、天馬に。俺にしかできないことなんです!」 |
44話 | ついにふたりは遠距離でのテレパシーが可能になったことがわかる。「おまえならできる、俺にはわかる。お前の武器はそこにある。」 |
ちなみにGODVD12巻に収録されているイナズマイレブン特別編「出でよ!化身大図鑑!!」での雷門メンバー紹介ではトップバッターかついの一番に神童キャプテンを紹介する天馬が見られて微笑ましい。また、「炸裂!必殺技大図鑑!!」では信助が化身について「天馬とキャプテンの2人がおこした奇跡」と評している(一応本編では剣城の化身との共鳴現象によって神童の化身が発動した、という説明になっているが、本編の流れ的には天馬と神童の共鳴と言う方が流れを見るにあながち間違いではないと思われる。)。
ゲーム
・GO1(シャイン・ダーク)
おおまかな流れはアニメと同じだが、アニメGO8話に相当するエピソード(第三章)では天馬が神童が本気のサッカーのために努力していることを知り涙を流す描写、神童を3回追い回してサッカーをしましょうと声をかける描写がある。またエピソードの随所で「キャプテンが言ってました。」と神童の話をよくきいて覚えている描写もある。
残念ながら36話に相当するエピソードは無いが、その代わり新雲学園戦直前に朝早くに雷門に到着した天馬と神童が今までの雷門での出来事を振り返り、これからも勝ち続けようと2人で誓いあうというエピソードが追加されている。
アニメでは
神童が入院→天馬が円堂と神童からキャプテンに任命される→「俺はキャプテンに向いていません」と天馬が泣きつく→神童が天馬を励ます
という流れだったが、
ゲームでは
神童が入院→「キャプテンと一緒に決勝戦戦いたかったです」と天馬が泣きつく→神童が天馬を励ます→天馬が円堂と神童からキャプテンに任命される
と若干の変更が加えられている。
劇場版
劇場版イナズマイレブンGO 究極の絆グリフォンでは、円堂監督がなにをしているかを確かめにいきましょうと提案する天馬に乗りかかる形で同意をしている。また、天馬が目を覚ました時にいちばん初めに声をかけるのが神童、天馬が倒れた時に「天馬!」と言うのも神童、となかなか美味しいエピソードがある。
また、予告映像ではふたりの「どうなっているんだ?」のハモりがきける。
劇場版イナズマイレブンGO vs ダンボール戦機では、消された人たちを憂う天馬に対し「下を向いていてはダメだ、おまえは、キャプテンなのだから。」と厳しくも優しく励ます神童の描写がある。
また、天馬がチームのキャプテンとしてことばと行動で自らの意思を示す場面を見て「なったんだな、おまえは本当のキャプテンに…。」と満足そうに語るシーンがある。あなた松風天馬くんのなに?
キャラクターソング
2020年11月28日発売のキャラクターソングアルバム「マジで感謝!」でデュエットもしている。曲名は「蒼き魂」。
神童が「ガムシャラ走るその姿に心が揺らめいた 出来ないことなどないとその瞳が語るよ」「なんとかなるさって俺達風になったんだ」と歌ったり、「君が俺に頼れるのならば」「俺が君をちゃんと支えるよ」とお互いを想い合っている歌詞があるなど、拓天が好きな人間にとってはバイブルのような曲となっている。
余談
・作中で相互に呼び方が変化している。
神童はGO8話までは「松風」呼びであったがその後「天馬」と名前呼びに。
天馬はGOの「キャプテン」呼びから、クロノ・ストーンでは「神童先輩」、ギャラクシーでは「神童さん」と呼ぶようになった。(GOに4期があれば「拓人さん」と呼ばれていた可能性はある。)(ない。)
・長いイナズマイレブンシリーズの中でお互いの家に訪問するエピソードがあるのはこの組み合わせ以外現状無い。またゲームでお互いの家に自由に行き来できるのもこのふたりのみである。
・中の人同士の仲が良く、インタビューでも「斎賀さんはいつもアフレコの時に隣にいてくださって…」と答えている(2012年アニメディア)。また劇場版のオーディオコメンタリーや特典映像でも仲の良さが見える。
Twitterではたびたび一緒にディズニーリゾートにあそびに行っているらしい呟きも確認できる。