概要
物体同志を高速で擦り合わせることで生じる熱の事。この世界には滑る動きを止める摩擦という力が存在し、いかなる物質であっても動き始めたまま滑り続けることは無い(宇宙空間を除く)。その際、落ちた分の運動エネルギーが熱エネルギーに変化することを摩擦熱という。
固体同志だけではなく、水や空気であっても摩擦熱は発生する。大気圏突入時に隕石や宇宙船が真っ赤に燃え上がるのも大気摩擦で発生した摩擦熱の仕業である。
人類は火を起こすためにスリコギ式、ヒモギリ式、ヒミゾ式など様々な手段を用いて摩擦熱を起こしてきた。マッチも摩擦熱と化学変化を応用したものである。