スクロール下ネタバレ要素を含むため注意
概要
富久田保津によるアナアキ事件の被害者かつ模倣犯も出した難事件である墓掘り事件の実行犯であり、墓掘りを主導していたかつての同級生の井波七星と事実上の恋愛関係を築いていた。
富久田に空けられた穴の影響か愛情と殺意が裏返る症状にかかっており、他人に対する殺意を抱きながら愛情を表現する行動をしてしまう。その症状のため、模倣犯逮捕の様子を確認しにきた際、自分を追ってきた本堂町小春を口封じのために殺したくて彼女にキスをするという彼自身も理解できない行動に及んでいる。これがきっかけとなり、初めて墓掘りである彼の思念粒子(すなわち殺意)が検出された。
これまで墓掘りの思念粒子が検出できなかったのも、殺意と愛情が反転しているためであった。
捜査の手が井波に及ぶと、複数の包丁を手にして吹き抜けになっている二階の物陰から本堂町と松岡黒龍を殺すためのチャンスを窺うが、包丁投擲による奇襲が失敗し、銃撃による反撃を受けたことから再度物陰に身を隠す。しかし、その間に本堂町は井波を超法規的に射殺しようとするなど彼の想像を超えてバーサーク状態だったため(実は数田をおびき出すためのブラフ)、発砲音を聞いたことで急遽二階から飛び降り本堂町を再襲撃する。
銃撃による応戦を受けながらも弾丸をすべて回避、逆に包丁の投擲によって本堂町の足に軽傷を負わせる。その後さらに、弾切れに陥った本堂町に包丁を振りかざし接近戦を挑むが、接近前の投擲によって本堂町の近くに刺さっていた包丁を利用され、反対に本堂町に刺殺された。その瞬間も、おそらく彼の本堂町に対する殺意に基づいて恋人の目の前で本堂町とキスをしながら絶命するという皮肉な結果となる。