断魔の剣
だんまのつるぎ
『ブラッククローバー』において、主人公・アスタが使用する反魔法の力を宿した魔法剣の一つ。
第1話で、五つ葉の魔導書に選ばれたアスタが最初に手にした剣であり、作中では彼が手にした反魔法の剣の内では最も使用頻度が多く、今では彼を代表する武器となっている。
外見は反魔法の影響もあって錆びついているように黒く、例えるなら"鉄塊"と形容できる漆黒の大剣で、巨大な見た目に相応しくかなりの重さで、馬鹿力を有するアスタをして重いと言わしめる程に重量がある(そんなものを片手で振るえるアスタも大概だが)。
上述した通り、刀身は錆びついているため斬れ味は無いに等しいが、硬度は非常に高くその巨大さと重量にアスタの膂力を乗せて振られるため、常人なら骨が粉砕され一撃必殺である。
しかし、この剣の本領は纏っている反魔力であり、刃はどんな強力な魔法でも真っ二つに切り裂き、刃の側面に打ち付ければ反射させて撃ち返すことができる。
また、どんなものであろうと魔法に由来するものであれば問答無用で一刀両断できるため、硬すぎて傷つけられないものや実体の無いようなものにも通用する。
たとえ防御魔法でガードしていても、そのガードごと貫いて体内をめぐる魔(マナ)ごと打ち消されてしまうため、もろにぶち込まれることになる。
柄にも力があり、軽く当てるだけでその相手にかかっている魔法を解くこともでき、そうした性質と剣の重量から、相手に乗せるだけで魔法を封じ重し代わりにもなり、拘束具としても機能する。
一方で、その巨大さと重量からどうしても振りが遅くなるため、速度のある魔法を使う敵が相手だと振り遅れて対応できないという弱点もあり、後にこの点は新たに入手した別の剣で対応したり、二刀流で使用することでカバーするようにしている。
悪魔憑き編においてハート王国での修行後は、断魔の剣から流れる反魔法のエネルギーを反作用で利用し乗る事で、飛行する事も可能にしており、「箒に乗って飛ぶ」という初歩的な魔法が使えなかったアスタは歓喜していた。