概要
旋光の輪舞とは、グレフが2005年に開発・販売した弾幕対戦ゲームである。通称『センコロ 』。
ランダーのデザインには曽我部に加え麦谷興一、山本七式が参加している。
作中に登場する人型機械”ランダー”を操作し、コンピュータ及び対戦相手が操るランダーと1対1で戦う。
アーケードでよく見られる「対戦格闘ゲーム」に「トップビューから見た弾幕シューティングゲーム」の要素を取り入れているのが特徴。
コマンド入力によって様々な弾幕を放つ”弾幕技”、シューティングゲームのボスを意識した圧倒的な攻撃を繰り出せる”BOSSモード”、個性的なキャラクターや機体等が好評を博し、『センコラー』、『センコロイド』と呼ばれる固定のファンを獲得した作品である。
バランス調整が施された『旋光の輪舞SP』、Xbox360への移植作品であり、シナリオや演出が強化された『旋光の輪舞Rev.X』などのバージョンがある。
現在は続編の『旋光の輪舞DUO』がNESiCAxLiveにて配信中。こちらについては別項で解説する。
2017年9月7日に「旋光の輪舞DUO」をベースに再構築した『旋光の輪舞2』がPS4、PC(Steam)用ソフトとして発売。
キャラクターデザインはピコラの伊藤彰氏が担当し、一部キャラクタービジュアルが大幅に変更した。「DUO」までキャラデザを担当した曽我部修司はキャラクターデザイン原案として携わっている。
また、声優も全員一新された。(ミカ:野島健児→小野賢章、ファビアン:菅沼久義→増田俊樹、リリ:神田朱未→荒浪和沙、チャンポ:野中藍→小澤亜李、レーフ:代永翼→山下大輝...など)
ゲームBGMは、変わらずシリーズ楽曲を手掛けてきた渡部恭久氏(Yack.)が担当。
ストーリー
争いに継ぐ争いにより、荒廃した世界。
人々は生きる希望と共に地球を離れ、その住処を宇宙へと拡大させた。
そして時は流れて宙暦1484年。
旧世界の遺産とそれを巡る陰謀が裏で渦巻く中、人型機械”ランダー”を駆る者達の輪舞が始まる・・・
登場人物
SSS(アーリア連邦軍特殊部隊)
アーリア連邦軍所属の特殊宙域任務部隊。
ミカ・ファビアン・リリは第3小隊(コードネーム『ハーミット」)に所属している。
(19歳・男。宙歴1465年3月16日生まれ。AB型)
S.S.S.第3小隊の新米小隊長。ハーミット1。
両親は6年前に起こった大使館占領事件で死亡。その後親戚に引き取られ、特待生で士官学校に入学。主席で卒業後、S.S.S.に入隊する。
元々あまり積極的な性格ではないので、自分の「隊長」という与えられた役割に違和感を覚えている。
ただ、両親の死 ―その真相に迫りたいという思い― に関することに対しては、普段とは違った行動力を発揮する。
ファビアンとは学生時代からの友人。カレルとは義理の兄弟(カレルはミクリ家の養子)である。
・搭乗機:ヴェントゥーノII(リダレス社製)
- ファビアン・ザ・ファストマン (声:菅沼久義)
(19歳・男。宙歴1465年9月30日生まれ。B型)
S.S.S.第3小隊のランダー隊員。ハーミット2。
本名は「ファビアン・ファットマン」。巨漢の大富豪で有名な「ファットマン」家の子息だが、その名前を嫌い「ファストマン」を名乗っている。
ミカとは学生時代からの同級生で、ミカと同じくエリートコースであるS.S.S.への入隊を果たす。
ミカへの対抗意識が強く、学生時代から、何かにつけてミカと比較されることに嫌悪感を持っている。
・搭乗機:グラフライド(モーティヴァリエ社製)
(16歳・女。宙歴1468年11月10日生まれ。A型)
S.S.S.第3小隊のランダー隊員の少女。ハーミット6。
企業家の父の思惑により、軍関連の研究所へ身柄を引き渡され、実験的に能力強化を施された。本人は「レヴィナス家」のため…と納得している。その後、S.S.S.のミカ率いる小隊へ新人として配属された。
なお、ファーストネームの「リリ」は幼少のころからの愛称で、本名は「フェルトヘレン・レヴィナス」となっている。
能力強化の影響により、二重人格になっている。本来は大人しくお嬢様らしい性格だが、戦いが進むにつれて、破壊衝動に駆られた気高くも冷酷な人格が現れる。
・搭乗機:ブリンスタ(モーティヴァリエ社製)
G.S.O(ゴディヴァ保安機構)
大企業ゴディヴァ社の子会社である民間警察。
チャンポ・ツィーラン・櫻子は保安部4課に所属している。
(16歳・女。宙歴1468年6月8日生まれ。O型)
ランダー隊員。
天才的なランダー操縦テクニックが認められ、G.S.O.に入隊。ところが負けん気の強い性格から、トラブルメーカー的な存在として周囲から疎まれる。その結果、今の隊長である櫻子に引き取られる形になる。櫻子の部下になった後はトラブルも若干減少?
……警官として、人間として、日々少しずつ成長している。
・搭乗機:シトロネット(ゴディヴァ社製)
(16(?)歳・男。生年月日・血液型ともに不明)
G.S.O.保安部所属のランダー隊員。チャンポの同僚(弟分)。
実は政府関連の研究機関によって造られた人工人間で、とある事件の際、櫻子によって過酷な境遇から救い出される。現在は親代わりである櫻子の部下としてG.S.O.で働いている。
その“小動物”的な佇まいから、姉貴分のチャンポからは「オモチャ」扱いされることが度々ある。櫻子チームのマスコットキャラ的存在。
なお、年齢は櫻子が戸籍登録の際、G.S.O.で働けるよう(※)に設定したもの。
※法律上15才で成人となる。G.S.O.の入社条件にもなっている。
・搭乗機:オランジェット(ゴディヴァ社製)
(26歳・女。宙歴1458年2月1日生まれ。B型)
G.S.O.に所属するランダー隊「保安部4課」の隊長。ツィーランとチャンポの上司にあたる。
以前は軍の特殊部隊(旧S.S.S.)に所属し、後方支援を担当。一見冷酷とも取れる辣腕ぶりから周囲に恐れられていた。
しかし、6年前の大使館占領事件をきっかけに、軍を退役。その後、G.S.O.に入る。
・搭乗機:トライアド(ツナミ社製)
その他プレイヤーキャラ
- カレル・ヴェルフェル (声:金子英彦)
(25歳・男。宙歴1459年8月27日生まれ。A型)
アーリア連邦を牛耳る名門、“鳴神家”の後継者候補“鳴神 ルキノ”の教育係。
元々はルキノを誘拐する目的で鳴神家に侵入したが、ルキノの心に触れ、現在は彼を守るために『誘拐』という形でルキノを連れて失踪中。
元アーリア軍特殊部隊(旧S.S.S.)の隊員で、櫻子と同じ部隊に所属していた過去を持つ。当時のコードネームは「ブレイブ」。
またカレル・ヴェルフェルは偽名で、本名は『ルカ・ミクリ』。ミカの義理の兄にあたる。
・搭乗機:アズレウス(ツナミ社製)
(15(?)歳・女。生年月日・血液型ともに不明)
旧世界のテクノロジーを用いたオペラ社製女性型アンドロイド。個体ではなく“群体”で動作しているので、他にも同じ「ペルナ」が複数存在する。
「マスター」の脅威となる存在を排除するのが本来の任務だが…。
元の人格のせいなのか、優秀なAIのせいなのか、外の世界に興味を持ち始め、その結果、独特のセンスを身につけ(てしまっ)た。特にウサギが大のお気に入り、らしい。
・搭乗機:カストラート(オペラ社製)
サブキャラクター
- 鳴神ルキノ(声:菅沼久義)
(14歳・男。宙歴1470年12月29日生まれ。-O型)
権力者グループの一派『鳴神家』の子息で次期後継者候補。ボディガード兼教育係のカレルと共に失踪する
- アンセル・モードレッド(声:金子英彦)
(35歳・男。宙歴1449年3月2日生まれ。B型)
元々はアーリア連邦軍の軍人で、ランダー専門の特殊部隊を率いる隊長として活躍。
6年前に起こった「大使館占領事件」で、現場指揮を執るが、犯人が自爆(政府発表)したため全滅。
その後行方不明となる。
- アーネチカ・アルフェロフ(声:大本眞基子)
(20歳・女。宙歴1464年5月4日生まれ。A型)
アーリア連邦軍S.S.S.所属。オペレーター担当。
ミカの恋人。