概要
「春告と雪息子」とは、KADOKAWA発売の漫画雑誌「月刊コミックジーン」2017年6月号より連載中の漫画作品である。原作は乙女CDレーベル「melt Lab.」の弓部早苗氏が担当し、漫画家・イラストレーターのhagi氏が漫画のイラストを手掛けている。
pixivコミックの月刊コミックジーンのページでも掲載されているほか、2018年にはドラマCD化も行われた。ドラマCDの内容の一部は「melt Lab.」の公式YouTubeチャンネルで試聴することができる。
あらすじ冒頭
「雪女様の生ける贄となり、我らに春の訪れを。」
雪女伝説の残る「不二之村」では、一年で最も寒い日に執り行われる儀式に向け、元旦から準備が始まる。 雪女の血を色濃く受け継ぐ「御供所三家」の青年たちは、生け贄となる「春告様」と儀式までの日々を過ごす。 そして儀式の時、すべての村人に見送られ、「春告様」は雪女の社へと一人旅立つ。
言い伝えと掟に縛られた閉ざされた世界に生きる青年たちは、村や儀式に関する数々の謎に気づき、やがて村はかつてない事態に見舞われる――…。
(※pixivコミックのページより引用)
キーワード
不二之村(ふじのむら)
一年の半分以上が雪に閉ざされ、険しい山に囲まれた小さな村。外界との交流はほぼない。
村人は白い肌と美しい容姿を持ち、自律神経が弱いため体温調節が苦手、女性の寿命が短いなどの特徴を持つ。
雪女伝説(ゆきおんなでんせつ)
不二之村に古くからある言い伝え。
村人は伝説の中の雪女を祖先としており、自らを犠牲に子孫を守った雪女を信仰している。
「雪女の存在を口外してはならない」という掟があり、数十年に一度、生け贄を捧げる儀式が執り行われている。
春告様(はるつげさま)
村に春を迎えるための儀式における生け贄の少女。
雪女の直系「御供所三家(ごくしょさんけ)」から代々選出される。
当代は主人公が三家で唯一の少女。また、持ち回りで三家の中から春告の世話役も選出される。
御供所三家(ごくしょさんけ)
不二之村の住人は「平野」「橘」「星」いずれかの姓を持ち、3つの本家を合わせて「御供所三家」と呼ぶ。雪女の子をそれぞれの先祖としており、雪女の血を最も濃く受け継ぐと言われている。
「御供所」とは「人身御供の場所」の意であり、儀式まで春告を補助する世話役も同時に選出されるため、三家の男子は幼い頃から世話役としての教育を受ける。