概要
福本伸行がビッグコミックオリジナルで連載していた漫画。
連載期間は2003年1号 - 2006年18号。
コミックスは全11巻。
2019年現在、『ビッグコミックオリジナル』40周年作品の一作として続編『新黒沢 最強伝説』の連載が2013年11号から開始されている。
その他、スピンオフとして『最強伝説中根』が連載されている。
解説
独身中年男の哀愁と奮闘を描いた、福本作品における異色作。
近年の『大金と命を掛けたギャンブル』を主力とする怪作が多い福本ワールド中で、福本伸行が初期に主題としていた“人情モノ”に原点回帰した作品でもある。
また後半になるにつれ、それまでに培った毒々しい表現力と作者本人の格闘技の経験を生かしたバトル描写が徐々に増えていった。
このため、前半では黒沢の何をやっても空回りする駄目中年ぶりがピックアップさることが多かったが、佳境に近付くにつれて“男として”覚醒していく黒沢の「熱さ」が主軸になっていくことになる。
あらすじ
穴平建設で18歳から働くベテラン作業員の黒沢。
金なし、女なし、人望なし、大きな出世なしと、色も花もない人生を過ごし、とうとう44歳の誕生日を迎えた。
居酒屋で呑んだくれながら独り44回目の誕生日を迎えた黒沢は、自分が何もなしていない「齢男(としお)」であることに気が付き、焦りはじめる。
そして一念発起し、人望を得て人生を変えるために、あれこれと策を労して人望を得ようとしていく……。
登場人物
穴平建設
藤崎二中
その他
『新黒沢』
- たけし&マキオ
意識不明となった黒沢の病室をハッテン場にしていたゲイの2人組。