作品情報
小説版 | 僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 |
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著者 | 赤城大空 |
イラスト | タジマ粒子 |
編集者 | 岩浅健太郎 |
出版社 | 小学館 |
レーベル | ガガガ文庫 |
刊行開始 | 2020年7月17日 |
刊行終了 | ー |
巻数 | 既刊6巻(本編6巻)(2024年12月現在) |
漫画版 | 最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場 |
漫画 | 小野洋一郎 |
原作 | 赤城大空 |
キャラクター原案 | タジマ粒子 |
レーベル | 裏サンデー |
刊行開始 | 2022年1月12日 |
刊行終了 | ー |
巻数 | 既刊8巻(本編8巻)(2024年10月現在) |
概要
- 2020年7月17日、ガガガ文庫から僕を成り上がらせようとする最強女師匠たちが育成方針を巡って修羅場1巻が刊行された。
- 2021年1月29日、オンライン小説投稿サイト『カクヨム』にて連載を開始。
- 後に本記事のタイトルでコミカライズ化し、漫画は小野洋一郎氏、原作は赤城大空氏、キャラクター原案はタジマ粒子氏がそれぞれ担当。
- コミックスは現在、8巻まで発行されている。
- 2023年までにシリーズ累計発行部数は35万部を記録している。
あらすじ
冒険者に憧れるも、世界最弱の無能職業〈無職〉を発現してしまったことで冒険者学校を追い出された落ちこぼれの少年クロス。
しかし彼はとある大事件をきっかけに、将来の恋人候補を自らの手で育てようと目論む3人の最強女師匠たちに見込まれ、一つ屋根の下で育てられていくことに!
世界一贅沢な環境でメキメキと実力を伸ばしていくクロスは、やがて勇者の末裔や孤児院の同期とも特別な関係になっていき……?
これは、最弱の少年が最強の女師匠たちとともに頂点へと駆け上がっていく英雄譚。
そして若干ろくでもない女師匠たちによる理想の恋人育成計画の物語――。
登場人物
主人公。14歳。種族は『ヒューマン』で職業は『無職』。
素直で優しい性格の持ち主で、気が弱いところもあるが、いざというときに立ち上がる勇気を持つ。4年前、生まれ育った村が怪物に襲われた際、勇者エリシアが現れて怪物を退治。その姿に憧れ、アルメリア王立冒険者学校に入学。しかし、一向にレベルが上がらず、すべてのステータスは0(ゼロ)。職業(クラス)を授かることもできず「無職」となり、退学を言い渡される。その直後、街にポイズンスライムヒュドラが出現する騒動が勃発。怪物に立ち向かう勇敢な行動を見初められ、リオーネ、リュドミラ、テロメアという三人の女傑の弟子となる。
ジゼルとの決闘で勝利した後に復学し、様々なトラブルに見舞われてもその度にリオーネらの修行を受けてレベルアップと解決をしていき、周囲からも認められる存在になっていく。一方、彼女らの修行を受けている事は秘密にしており、この事実を知っているのはジゼルとギムレットのみである。
全てのステータスは0だが、無職故に近接戦闘職や遠距離戦闘職だけでなく聖職者等の支援に長けたスキルの習得を可能にしており、得たスキルを使えば使うほどスキルのレベルやクオリティが上がるユニークスキルを持っている。
クロスの師匠の一人。外ハネの効いた赤髪のロングヘアーに気の強さを感じさせる雰囲気が特徴の美女であり、世界に9人しかいないとされているS級冒険者の一人にして、拳一つで山を吹き飛ばす怪物。種族は『龍神族』で称号は『崩壊級万能戦士』。同じくS級冒険者のリュドミラ、テロメアと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。
男勝りで好戦的な性格をしており、言葉遣いは荒いが心根は優しく恋愛に関しては初心(うぶ)なところがある。
異常レベルな身体能力と頑強さを持っているだけでなく、戦闘におけるセンスや立ち回りも天才的である。クロスとの修行では主に近接戦を伝授しており、戦闘の心得や職業の特徴を説いている。
クロスの師匠の一人。金髪のロングヘアーをポニーテールに纏めた髪型に理知的な雰囲気が特徴の美女であり、世界に9人しかいないとされているS級冒険者の一人にして、魔法の一撃で数万の兵士を吹き飛ばすことができる怪物。種族は『ハイエルフ』で称号は『災害級魔導士』。同じくS級冒険者のリオーネ、テロメアと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。
冷静沈着な性格をしており、言葉遣いや振る舞いも丁寧で理知的。3人の中では恋愛観は若干古風である一方、計算高くクロスを独り占めするなら屁理屈をこねる事も辞さない。
魔力量が膨大かつあらゆる魔法属性を操れる技量の持ち主であり、戦闘においては常に最適解を導いて立ち回る。魔法攻撃による中遠距離戦が得意なだけでなく、近接戦でもリオーネと渡り合えるほど優れている。クロスとの修行では主に魔法を始めとする知識や知恵を与える役割を担っている。また、自身の博識さを活用してクロスの修行の進み具合を管理したり、事件の調査や魔法研究も担当している。
クロスの師匠の一人。動きをのある黒色のロングヘアーに包容力を感じさせる雰囲気が特徴の美女であり、世界に9人しかいないとされているS級冒険者の一人にして回復魔法と嫌がらせスキルで人を殺せる怪物。種族は『吸血族』で称号は『終末級邪法聖職者』。同じくS級冒険者のリオーネ、リュドミラと行動を共にしている。すべてのステータスが0(ゼロ)という最弱無能ながら、勇敢な行動を示したクロス・アラカルトに惚れ込み、理想の男に育て上げようとする。リオーネやリュドミラに比べるとバストが大きい。
温和で温厚な性格をしており、おっとりした振る舞いが目立つものの、クロスへのスキンシップはダントツに激しくリオーネやリュドミラからは激しく睨まれている。
本来支援職である『聖職者』のスキルと邪法を膨大な魔力とセンスで戦闘術に昇華しており、弱体化に長けた邪法を遺憾なく発揮した戦法を得意としている。クロスとの修行ではリオーネやリュドミラとの稽古で披露した彼を回復させながら、魔力量を増やす手助けや邪法スキルの伝授を担っている。
冒険者学校の孤児院勢のリーダー格の少女。ポニーテールをベースにした金髪と野蛮さを感じさせる風貌が特徴的な少女であり、職業は近接戦闘に長けた『撃滅戦士』。職業授与式ではその段階で10種類ほどのスキルを会得し要職も目に掛けるほどの潜在能力を持っている。
強気で荒々しい性格をしており、クロスが退学するまで彼を手酷く扱っていた。一方、同じような境遇をしてきた孤児院の仲間達を守るために方々に手を尽くし守ろうとする優しさや気概も兼ね備えている。クロスの事を酷くイビっていたものの、それは能力や性格も冒険者向きではないクロスに命を落として欲しくないための優しさの裏返しであり、本来は律儀で誠実な性分をしている。
初期段階でも多くのスキルを授かった潜在能力に加え、ユニークスキルの「慢心の簒奪者 ( ロブリーマジック )」による敵の放つ魔法を2種類まで自在に操って立ち回るポテンシャルを秘めている。また、多くの孤児院出身の冒険者たちを率いるだけに統率力にも長けており、国の派閥情勢にも精通している。
クロスの復学試験の相手として立ちはだかるも、最終的には完敗してしまい、面子を潰されかける事態になった事で彼を罠に嵌めてリンチしようとする作戦に打って出る。しかし、その中で下級冒険者がたばになっても叶わないモンスターの奇襲で重傷を負い一時は命の危機に瀕するも、クロスの乱入と必死の戦いによって救われる。これをきっかけに(釘を刺しまくったリオーネらのお陰もあって)クロスを見直すようになり、同時に好意を抱くようになった。
16歳。種族は『ヒューマン』であり、クロスが拠点にしているバスクルビアにおける勇者の末裔である美少女。クロスが幼い頃に村が大変なところを助けた事をきっかけに冒険者を志すきっかけを作った人物でもある。
女性の身にして16歳で『上級戦士』の職業まで上り詰めており、その実力は本物である。
勇者の末裔らしく、気高く凛々しい振る舞いが目立つものの、実際は甘いものが好きだったり普通の人間らしい生き方を願ったりと、年相応の女の子らしい一面を持っている。
クロスにピンチを救われた事をきっかけに、彼に好意を持つようになった。それと同時にリオーネ・リュドミラ・テロメアの3名から勇者の肩書も相まって最大の恋の障壁と勝手ながらに認識されてしまっている。
19歳。種族は『ヒューマン』であり、公爵の爵位を授かったヴォルドレア家の嫡男である。
レベル50の『上級瞬閃剣士』であり、スピードに特化したその機動力と剣術は超一級品である。また、公爵家の貴族なだけあって、派閥情勢や他に爵位を授かっている貴族に関する情報にも通じている。
見た目は上流の貴族らしく気品溢れる美青年に見えるが、それ故にプライドが非常に高く、ヴォルドレア家の名前を穢す者や自身に明確な反抗見せる相手には凄まじい敵意を剥き出しにし、時に強烈な報復を辞さない過激派でもある。
メキメキと頭角を現すクロスを自身の傘下にしようと話を持ち掛けるも、態度を好ましく思わない彼が突っぱねるや否や、ジゼル達に凄絶な報復を仕掛けた事で因縁が生まれて決闘に発展してしまう。
決闘当日、基本的には優勢だったものの、クロスがテロメアから教わった邪法スキルを活かした戦法と決して諦めない執念の前に、最終的には敗北してしまう。
決闘後は現実を受け入れられない余り、お抱えの上級暗殺者部隊を送り込んで懲りずに報復しようとしたものの、リオーネ達の前に呆気なく失敗した上に公爵である実父から強烈なお仕置きを受けてしまう。一時は地位も命も危うくなったものの、クロスの慈悲深い温情を前にすると、絶対の忠誠を誓うようになっただけでなく、(クロスが決闘前に「決闘で負けたら傘下に付いてもらう」と言われて飲んだのもあり)ヴォルドレア家は全員が彼の傘下へ付く事になった。
それからは新興派閥である『アラカルト派』が発足される事になり、クロスに過剰なまでの忠誠心を見せるようになった。