概要
香港にあるオカルト雑誌「妖撃」の出版社『妖撃社』の副編集長であり、唯一の社員。
第一部にて三只眼人化の法を知っている編集長の亜栗(アグリ)の元を訪ねてきた藤井八雲とパイに会い、亜栗が戻ってくるのと香港滞在期間終了まで彼らの面倒を見ることになる。
オカルト関連の会社にいながら霊や妖怪の存在を信じておらず、それどころか商売道具として扱う、金にがめついといった面があったが、ニンゲンの像を巡る事件に巻き込まれていく内に見方を変えるようになる。
拳法の達人で銃や爆弾などの扱いにも手慣れており、八雲の精神統一の相手になったりもしていた。
亜栗の失踪後には代理の編集長兼社長になり、八雲を利用して妖怪退治などもさせるなど大富豪の黄(ホアン)のスポンサーも相まって商売の幅を大きくすることになる。
(しかし妖怪退治に関しては“マトモ”な依頼は指で数える程度、逆にガセの依頼の方が多かったらしく、元々雑誌の信頼性も香港一低かったため売り上げはそれほどではなかったことが窺える。)
第四部ではスポンサーの黄が亡くなったことで妖撃社が倒産するも鬼眼王とその部下達の企みを阻止せんと動いたり、世界を無に帰す術「サンハーラ」から人々を守ろうとしたり、パイが人間になったことで无でなくなり重傷を負ってしまった八雲の看病をするなど奔走していたが、それも虚しく鬼眼王が発生させた細胞変質病で魂を抜かれてしまう。
最終決戦後で「光」化した八雲の活躍でサンハーラに取り込まれていた魂が元の体に戻ったことで復活を果たした。
後日談
倒産した妖撃社を再起させ、妖撃社の道士・スティーブ龍(ロン)と結婚し子供も設けたが、離婚し親権も取られた上、リーマンショックなどで大損することになった。
しかし養育費を払わなければならないため金銭の捻出に頭を悩ましている。
余談
彼女は歴とした人間だが、耳が尖っている。これは遠い祖先に妖魔の血を引く者がいたことが影響して、先祖返りをしたせいらしい。