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CV:安野希世乃


概要編集

「桜」シリーズの第二世代。

「遺伝子上は穂波の姪にあたる」と紹介されており、外見は穂波を若返らせたかのように瓜二つ。

司波達也たちより一学年下の年齢で、司波深雪のガーディアン候補として育てられている。

障壁魔法を得意とし、単一障壁の性能ならば十文字克人にも劣らない実力の持ち主。その魔法力も七草家の双子たちに匹敵するほどらしい。


達也たちの進級に伴い、深雪のガーディアンとして投入される。当初は達也たちの従妹という触れ込みで周囲に紹介され、生徒会役員として深雪たちをサポートする一方、身体と家事スキルを鍛えるために山岳部と料理部を掛け持ちする。家ではもっぱらメイドとして働き、達也の世話を焼きたい深雪やメイドロボットのピクシーと家事の取り合いを演じている。メイドの立場をアイデンティティーとしており、自己主張はかなり控えめで、趣味も読書とおとなしい。


1年生秋の『古都内乱編』において、十師族の名門・九島家の秘蔵っ子である九島光宣と運命的な出会いを果たし、彼を巡る事件で物語後半のキーパーソンとなっていく。

2年生の6月に、達也が新ソ連の戦略級魔法士・ベゾブラゾフの戦略級魔法“トゥマーン・ボンバ"による超遠距離攻撃を受けた際、その強大すぎる衝撃の全てを持ち前の障壁魔法によって防ぎきったが、その際に精神の魔法演算領域に多大な負荷をかけたことから、調整体としての寿命の不安定性が顕在化してしまう。


なおこの事件では、達也も所属する国防陸軍第101旅団の佐伯広海少将はベゾブラゾフによる奇襲を事前に察知していながら、ほぼ不死身である達也の弱点を探ろうと企んで、達也に警告することなく座視を決め込んでいる(これは達也の国防における重要性を考えれば、明らかな利敵行為である)。もし水波が身を挺して庇わなければ、その場に居合わせた深雪も達也ともども致命傷を負っており、たとえ達也の再成魔法で事無きを得たとしても、最愛の妹を傷つけられたという事実だけで達也の怒りが暴発することは明白だった(5年前の沖縄戦という前例がある)。

そうなれば、ベゾブラゾフは達也の戦略級魔法“マテリアル・バースト”のカウンター攻撃によって新ソ連の国土ごと消し去られ、世界のミリタリーバランスどころか地球全体の気候そのものが大きく崩れていたばかりか、佐伯をはじめとする国防軍も報復の対象として認識されていたはずで、彼らは水波の挺身にいくら感謝してもし足りないところだろう(当人たちにその自覚はない)。


この一件で水波の危機を察した光宣は、自らも調整体としてのハンデを抱えていたこともあり、水波を救う唯一の策としてパラサイトとなることを提案し、自らもパラサイトと化して、その安全性と実効性を証明しようとするが、人外の存在に堕ちた彼を巡ってさまざまな混乱が勃発することになる。

水波は光宣の情熱に心打たれながらも、人間であることを捨てる決断もつかず、迷いを抱えたまま光宣にさらわれてしまい、水波を取り戻すべく達也も必死の追跡劇を展開することになるのだった。


本来ただの使用人に過ぎない水波に、深雪以外の存在にはとことんクールな達也がなぜここまで固執するのか周囲の者も首を捻っており、達也自身も自分の行動を疑問に感じているが、自問しても解答に至れず苦悩している。これはあるいは、深雪が達也の婚約者となったことで妹の立場から脱却したため、達也が無意識のうちに新たな妹としての役割を水波に期待していたのかもしれない。

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